2022 Fiscal Year Annual Research Report
Rice paddy organisms after the TEPCO Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant accident: elucidation of transition after farming resumes
Project/Area Number |
18K05931
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Research Institution | Fukushima Agricultural Technology Centre |
Principal Investigator |
三田村 敏正 福島県農業総合センター, 浜地域研究所, 専門員 (00504052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 伸浩 福島県農業総合センター, 生産環境部, 主任研究員 (30504055)
吉岡 明良 国立研究開発法人国立環境研究所, 福島地域協働研究拠点, 主任研究員 (80633479)
田渕 研 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター, 上級研究員 (90531244)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 東日本大震災 / 東京電力福島第一原子力発電所事故 / 営農中断 / 営農再開 / 水田生物 / アカネ類 / 自動撮影装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年から2020年までの3年間の成果について、2022年7月17日から22日までフィンランドのヘルシンキで開催された第26回国際昆虫学会議(XXVI International Congress of Entomology)で営農再開後の水田生物の生息状況と自動撮影装置による赤とんぼ類の調査の2課題についてポスター発表を行った。また、赤とんぼの自動撮影装置については、データを解析した結果、秋の成虫個体数調査と自動撮影調査の結果が一致すること、また、アカネ属の一種であるノシメトンボに関しては、秋の自動撮影調査の結果から翌年に羽化するヤゴの個体数をある程度予測できることが明らかになり、これらをまとめて、PeerJへ論文投稿し、「Camera-trapping estimates of the relative population density of Sympetrum dragonflies: Application to multihabitat users in agricultural landscapes」として受理、出版された。 研究期間全体の成果として、営農再開後の水田生物については、トウキョウダルマガエルはすぐには復活しないものの、アキアカネは再開2年目から飛来すること、水生昆虫は営農中断なしの水田よりも多くの種が生息しており、営農中断し除染した水田においえても再開すれば生物多様性は保たれていることが明らかとなった。このことは、原発事故による風評被害の払拭にもなり得るとともに、営農を中断した水田であっても再開すれば生物の生息場所としての水域として評価できると考えられた。一方、赤とんぼの自動撮影装置は、赤とんぼの定量的な調査が適用できることを示した成果として里地里山再生の評価の効率化に寄与するともに、生物多様性モニタリング技術発展の礎となることが期待される。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Camera-trapping estimates of the relative population density of Sympetrum dragonflies: Application to multihabitat users in agricultural landscapes2023
Author(s)
Akira Yoshioka, Toshimasa Mitamura, Nobuhiro Matsuki, Akira Shimizu, Hirofumi Ouchi, Hiroyuki Oguma, Jaeick Jo, Keita Fukasawa, Nao Kumada, Shoma Jingu, Ken Tabuchi
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Journal Title
PeerJ
Volume: 11
Pages: E1488 E1488
DOI
Peer Reviewed
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