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2020 Fiscal Year Research-status Report

アワノメイガ幼虫によるカビ毒産生糸状菌の体内保持・拡散機構の解明

Research Project

Project/Area Number 18K06439
Research InstitutionNational Agriculture and Food Research Organization

Principal Investigator

中川 博之  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, 上級研究員 (30308192)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 麻衣子  国立医薬品食品衛生研究所, 衛生微生物部, 室長 (00432013)
増中 章  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 西日本農業研究センター, 主任研究員 (80466010)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywordsアワノメイガ / Fusarium / トウモロコシ / カビ毒
Outline of Annual Research Achievements

アワノメイガ幼虫体内から分離されるFusarium属菌の菌種や特徴を把握するために、2018, 2019年度に引き続き2020年度も農研機構内のトウモロコシ栽培圃場においてアワノメイガ幼虫の採集を実施した。昨年度においてアワノメイガ幼虫から腸管部位を取り出して顕微鏡観察用切片を作製する技術を確立したが、本年度はこれらの腸管部位試料から糸状菌の分離を行った。複数の糸状菌が分離されたため、形態学的・分子生物学的手法により同定を行ったところ、Fusarium属菌が含まれることが確認された。腸管部位試料から分離されたFusarium属について培養を行いLC-MS/MS分析を行ったところ、複数の分離株についてフモニシン産生を確認することができた。一方、アワノメイガ幼虫体内におけるFusarium属菌の滞留性を確認することを目的として蛍光標識したFusarium菌の作製を試みたが、得られた形質転換体が期待された蛍光強度を示さなかったため、幼虫体内での滞留性確認実験に使用することを断念した。代替実験として、トウモロコシ栽培圃場から採集したアワノメイガ幼虫を滅菌したプラスチックチューブ内にて数日間保存したところ糞を排せつしたため、これらを回収して顕微鏡観察や菌の分離に使用した。複数の糸状菌が分離されたため、形態学的・分子生物学的手法により同定を行ったところ、Fusarium属菌が含まれることが確認された。これらの菌がフモニシン産生系統であるか否かについては確認実験を実施している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

アワノメイガ幼虫体内におけるFusarium属菌の滞留性を確認することを目的として蛍光標識したFusarium菌の作製を試みたが、得られた形質転換体が期待されたほどの蛍光を示さず、幼虫体内での滞留性確認実験に使用することは困難であった。しかし、代替実験として実施したアワノメイガ幼虫が排せつした糞を分離源とした実験において複数の糸状菌が分離されFusarium属菌が含まれることを確認した。

Strategy for Future Research Activity

アワノメイガ幼虫が排せつした糞を分離源とした実験においてFusarium属菌が分離されたため、これらの菌がフモニシン産生系統であるか否かについて確認実験を実施している。

Causes of Carryover

得られた成果を関連分野の学会または学術誌に発表することを目指していたが、昨今のコロナウィルス蔓延の影響によりデータの解析・とりまとめ作業が遅延していること、また関連分野の大会(学会)が中止・縮小されたため。次年度計画としては、昨年度の糞試料より分離されたFusarium菌についてフモニシン産生系統であるか否かを確認する実験を継続するとともに、とりまとめた成果の発表(学会発表、論文発表等)を目指す。

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Published: 2021-12-27  

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