2020 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中再発予防行動継続のための頸動脈の血行動態を含む包括的・視覚的評価指標の開発
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18K10598
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
冨澤 栄子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (60709096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 綾子 四国大学, 看護学部, 教授 (10227275)
山口 豪 四国大学, 看護学部, 准教授 (60532182)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 不確かさ / 軽症脳卒中患者 / SCU |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,脳卒中の再発を予防するために頸動脈エコーによる高齢者の頸動脈の血行動態に関する評価指標を加えた新たな脳卒中の包括的評価指標を開発することである. 2020年度は,2019年度に調査したstroke care(SCU)に入院している脳卒中患者41名を対象に,SCUにおける脳卒中患者の不確かさについて分析した.対象者の平均年齢は67.54±11.75歳,性別は男性27名,女性14名,主疾患は脳梗塞30名,脳出血4名,クモ膜下出血7名,初発27名,NIHSSの平均2.29±2.34であった.SCUにおける脳卒中患者の不確かさ尺度(UUIS)の総得点は84.22±22.39であり,UUIS下位尺度のうち,特に生活予測不能性28.98±8.41,病気性質の曖昧性13.44±4.17,情報解釈の複雑性13.20±4.91,病気意味の手がかり欠如11.12±4.42,病気回復予測不能性9.10±4.04,闘病力への自信の揺らぎ8.46±4.11であり,どの下位尺度においても有意に不確かさが高かった.また,SCUにおける脳卒中患者の健康関連QOLの下位尺度は,SF8GH39.72±8.69,SF8PF28.34±11.04,SF8RP25.63±7.64,SF8BP50.56±11.61,SF8VT41.12±7.84,SF8SF34.59±8.37,SF8MH42.02±8.99,SF8RE 39.14±11.58であった.SCUにおける脳卒中患者の不確かさと健康関連QOLとの相関では,SF8GHとSF8BPを除く下位尺度に有意な負の相関関係が認められた(p<.05). この成果は,2021年度12月に開催される日本看護科学学会にて発表予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
covid-19感染拡大により,研究協力病院での調査研究が不可能となり,頸動脈エコーによる頸動脈血行動態に関するデータ収集が困難な状況になった.2021年度は,研究協力病院の状況をみながら研究を進めていく予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は,covid-19感染拡大により,研究協力病院での研究協力者に対する聞き取り調査が不可能であった.2021年度も同様にcovid-19感染拡大により,研究協力病院での調査研究が不可能な場合,頸動脈エコーによる頸動脈血行動態に関するデータ収集が困難であることが予測される.場合によっては,研究計画を変更し,頸動脈エコーによる頸動脈血行動態に関するデータ収集はカルテ調査に変更する.病院内での対面による聞き取り調査が困難な場合は,研究協力者からの同意を得たうえで,オンラインによる聞き取り調査もしくは電話による聞き取り調査に変更し,実施する予定である.
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Causes of Carryover |
covid-19感染拡大により,研究協力病院での調査研究が不可能となり,研究施設までの旅費や学会がオンラインになった為,学会参加旅費が不要となった.2021年度は,計画的に研究を進め,研究成果の学会発表や論文の投稿の費用として使用する予定である.
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