2021 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中再発予防行動継続のための頸動脈の血行動態を含む包括的・視覚的評価指標の開発
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18K10598
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
冨澤 栄子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (60709096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 綾子 四国大学, 看護学部, 教授 (10227275)
山口 豪 四国大学, 看護学部, 准教授 (60532182)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 軽症脳卒中患者 / 不確かさ / 健康関連QOL / 外来 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,脳卒中の再発を予防するために頸動脈エコーによる高齢者の頸動脈の血行動態に関する評価指標を加えた新たな脳卒中の包括的評価指標を開発することである. 2021年度は,2019年度に調査した外来通院中の脳卒中患者131名のデータを分析した. 対象者の平均年齢は64.43±14.39歳,性別は男性61名,女性70名,主疾患は脳梗塞60名,脳出血19名,クモ膜下出血20名,脳動脈瘤32名,初発者40名,発症後の期間の平均は5.93±6.32年であった.外来通院中の脳卒中患者の不確かさ尺度(UUIS)の総得点は65.66±21.18であり,UUIS下位尺度のうち,特に生活予測不能性22.48±8.92,病気性質の曖昧性11.69±4.41,情報解釈の複雑性9.60±4.61,病気意味の手がかり欠如8.82±4.40,病気回復予測不能性6.79±4.00,闘病力への自信の揺らぎ6.29±3.86であり,急性期脳卒中患者と比べてどの下位尺度においても有意に不確かさが低かった.また,外来通院中の脳卒中患者の健康関連QOLの下位尺度は,SF-8GH49.21±7.79,SF-8PF48.42±8.31,SF-8 RP49.25±8.32,SF-8BP51.07±10.07,SF-8VT48.53±6.81,SF-8SF50.70±8.41,SF-8 MH50.14±7.79,SF-8RE51.05±6.47であり,急性期脳卒中患者と比べてどの下位尺度においても有意に高かった.外来通院中の脳卒中患者の不確かさは健康関連QOLのすべての下位尺度との間に有意な負の相関関係が認められた(p<.05).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
covid-19感染拡大により,研究協力病院での患者を対象とした調査研究が不可能となり,頸動脈エコーによる頸動脈血行動態に関するデータ収集が困難な状況になった.2022年度 は,研究協力病院の状況をみながら、研究を進めていく予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
2020~2021年度は,covid-19感染拡大により,研究協力病院での研究協力者に対する聞き取り調査が不可能であった.2022年度も同様にcovid-19感染拡大により,研究協力病院での調査研究が不可能な場合,頸動脈エコーによる頸動脈血行動態に関するデータ収集が困難であることが予測される.場合によっては,研究計画を変更し,頸動脈エコーによる頸動脈血行動態に関するデータ収集はカルテ調査に変更する.病院内での対面による聞き取り調査が困難な場合は,研究協力者からの同意を得たうえで,オンラインによる聞き取り調査もしくは電話による聞き取り調査に変更し,実施する予定である.
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Causes of Carryover |
本年度はcovid-19感染拡大により,研究協力病院での調査研究が不可能となり,研究施設までの旅費や学会がオンラインになった為,学会参加旅費が不要となった.2022年度は,計画的に研究を進め,研究成果の学会発表や論文の投稿の費用として使用する予定である.
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