2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
A Comprehensive Investigation of Wood in Japan and Their Cultural Context
Project/Area Number |
19202007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Aesthetics/Art history
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Research Institution | Kyoto National Museum |
Principal Investigator |
SASAKI Johei Kyoto National Museum, 館長 (20144313)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 日本文化 / 木彫 / 木製品 |
Research Abstract |
本研究は、先史時代より明治時代に至るまでの、樹木を素材・主題とした美術工芸遺品を通じて、従来蓄積されてきた歴史学の諸成果をフィードバックしながら、日本の木の文化を、他の東アジア諸国のそれと比較しながら、位置づけることを目的とする。 具体的には、木を素材として用いた彫刻、書画(木を素材とする紙という観点から)、漆工を中心とする工芸作品および、木を題材として描いた(表わした)絵画、染織、金工陶磁作品を、目視および様々な科学的手法を援用して詳細に調査することにより、日本文化の背景に通底する樹木への信仰および、その造形化に際しての思想を明らかにし、東アジア社会の中での独自性を浮き彫りにする。 調査手法としては、社寺をはじめとする諸機関に所蔵される文化財の調査を基本とする。すでに京都国立博物館には過去数十年にわたる京都での社寺調査の歴史がある。それによって蓄積されたデータを有効に活用するとともに、今回の調査で得られた日本各地の文化財データと比較検討する。 調査においては、各文化財に関して詳細な調書を作成するとともに、大型カメラによる写真資料を収集する。また、一部の作品に関してはファイバースコープやマイクロスコープ、赤外線カメラなどの科学的手法も援用し、あらたな視点からのデータを収集する。
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Research Products
(8 results)