2008 Fiscal Year Annual Research Report
寿命制御による骨再生スカフォールド用生分解性樹脂複合材料の高機能化
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19360050
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北條 正樹 Kyoto University, 工学研究科, 教授 (70252492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 泰治 京都大学, 工学研究科, 准教授 (40243323)
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Keywords | 機械材料・材料力学 / 複合材料・物性 / 構造・機能材料 / 生分解性樹脂 / 組織再生工学 / HAp / ポリ乳酸 / スカフォールド |
Research Abstract |
本研究では,骨再生用の3次元多孔構造スカフォールドに最適なHAp/生分解性樹脂複合材料を開発するとともに,3次元多孔構造の直接造形法を開発することを目的としている.本年度の成果は次のように要約される. 1)静水圧押出し成形により作製したPLLAおよびHAp/PLLA複合材料の変形・破壊特性及びその異方性について検討した.HApに関しては,その形状が粒子状および繊維状の2種類を対象とした. 2)弾性率に関して,ベースとなるPLLAの6.4GPaに対して,粒子状HApを複合化したものは7.5GPaと複合効果が小さかったが,繊維状HApを用いた場合は9.8GPaまで上昇し,大きな複合効果が得られた. 3)HAp/PLLAの界面強度は小さく,押出し方向の強度及び破壊じん性値については,HApによる複合化で低下した.粒子状HApと比べて繊維状HApでは,低下の割合が小さかった.これは,形状によりき裂の進展の抵抗が大きくなるためと考えられた. 4)押出し方向に直角な強度および破壊じん性値は,ベースのPLLAおよびHAp/PLLA複合材とも,押出し方向と比較して著しく低下した.また,X線回折により,結晶方位に大きな異方性があることがわかった. 5)擬似的な生体環境において,主に非晶域の加水分解により,ベースのPLLAおよびHAp/PLLA複合材とも,強度及び破壊じん性値が低下した.PLLAではこれらは大きく低下したのに対し,HAp/PLLAでは低下の割合は小さかった.
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[Journal Article] Two different mechanisms of fatigue damage due to cyclic stress loading at 77 K for MOCVD-YBCO-coated conductors2008
Author(s)
Sugano, M., Yoshida, Y., Hojo, M., Shikimachi, K., Hirano, N., Nagaya, S.
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Journal Title
Superconductor Science and Technology 21
Pages: 054006
Peer Reviewed
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