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2008 Fiscal Year Annual Research Report

透明化ツメガエル割球を用いた細胞分化と調和した細胞周期調節の解明

Research Project

Project/Area Number 19570207
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

岩尾 康宏  Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 教授 (10144916)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上野 秀一  山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80363092)
Keywords発生・分化 / 動物 / 細胞周期 / 遺伝子発現
Research Abstract

ツメガエル透明化割球を用いて細胞周期の進行をリアルタイムで計測することにより、個々の割球細胞でMBT後にどのように各相が出現し、細胞周期が変更されているかを明らかにした。ゼリー層を除去したツメガエル受精卵を定温(20℃)で発生させ、第3卵割直前に、Ficollのクッション上のSteinberg氏溶液中に置き、定温(20℃)に保ちながら(600g、15min)で遠心した。この条件では細胞膜は壊れずに、透明化細胞質中に核、ミトコンドリアや小胞体などの細胞内小器官が分布し、遠心した胚をCa2+-free培養液中で発生させると細胞質部分にある核が同調して分裂を続け、細胞質分裂が起きるので、ほぼ透明な細胞質のみをもつ単離割球を得た。この透明化割球と単離割球を用いて、MBT期以降における細胞周期の伸長とG1期およびG2期の出現がどのような分子によって制御されているかを明らかにするために、MBT期から初期ノウ胚にかけてタンパク質合成経路の役割を詳細に検討した。これまでに、MBTにおける細胞周期の伸張の開始が、PI3K経路を介した細胞質でのタンパク質合成の低下によって開始されることが明らかとなった。しかし、その後の伸張にはこれとは別のメカニズムによって調節されていることが示唆された。さらに、MBT期に大きく形態が変化するゴルジ体とP-bodyを、これらに局在する分子のEGFP融合タンパク質mRNAを受精直後の卵に注入して融合タンパク質を発現させ、透明化割球を作成することで、細胞内でのこれらの調節因子と各相の長さや出現との関連を詳細に解析することに成功した。さらに、胚性由来のMMPを明らかにし。MBT期後の細胞周期調節にどのように関わっているかの検討を進めた。

  • Research Products

    (4 results)

All 2008 Other

All Presentation (3 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] PI3K-TOR経路はツメガエル初期胚における細胞周期伸長開始に関与する2008

    • Author(s)
      瀧水智代
    • Organizer
      第31回日本分子生物学会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド(神戸)
    • Year and Date
      2008-12-12
  • [Presentation] ツメガエル受精に必要な精子マトリツクスメタロプロテアーゼ-2(MMP-2)の性質2008

    • Author(s)
      吉川智康
    • Organizer
      第31回日本分子生物学会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド(神戸)
    • Year and Date
      2008-12-12
  • [Presentation] PI3K/TORシグナル経路はツメガエル初期胚での細胞周期伸長開始に関与する2008

    • Author(s)
      瀧水智代
    • Organizer
      第79回日本動物学会
    • Place of Presentation
      福岡大学(博多)
    • Year and Date
      2008-09-06
  • [Remarks]

    • URL

      http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~suenoscb/index.html

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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