2007 Fiscal Year Annual Research Report
24時間咽頭食道内pH・インピーダンスモニタリングによる食道咽頭逆流の解析
Project/Area Number |
19590713
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
河村 修 Gunma University, 医学部, 助教 (60292596)
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Keywords | 胃食道逆流 / 上気道合併症 / 慢性咳漱 / pH、インピーダンスモニタリング / esophagopharyngeal weakly-acidic gas reflux |
Research Abstract |
胃食道逆流症に伴う慢性咳嗽患者,上気道合併症を有しない胃食道逆流症患者,健常者を対象に24時間咽頭食道内pH、インピーダンスモニタリングを施行し,データを解析した。 咽頭内への弱い酸の空気逆流(esophagopharyyngeal weaky-acidic gas reflux)が胃食道逆流症に伴う慢性咳嗽患者において増加している傾向を認め,曖気に伴い霧状になた弱い酸度の胃液が咽頭内まで上がってくることが慢性咳嗽の原因である可能性が示唆された。 また,嚥下に伴う咽頭内酸逆流も胃食道逆流症に伴う慢性咳嗽患者において多い傾向を認めた。 咽頭内への弱い酸逆流や酸逆流を認めない患者では,咳嗽と胃食道逆流とが関連を有している傾向を認め,これらの患者では胃食道逆流による迷走神経反射によって咳漱が起きている可能性が示された。
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