2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19599012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Purposes
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
冨松 拓治 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (30346209)
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Keywords | 未熟脳 / カフェイン / アポトーシス / 神経細胞の新生 / グルタミン酸トランスポーター / Ceftriaxone / GLUT1 |
Research Abstract |
当該年度は、まず未熟脳のカフェインへの暴露がアポトーシスによる生理的中枢神経細胞死と神経細胞の新生(neurogenesis)に与える影響について検討した。モデルはヒト正期産児の脳と成熟度が一致するとされている、生後7日前後のラット新生仔を用いている。現在のところ、カフェインの暴露は未熟脳の虚血低酸素耐性を上げるという興味深いデータが得られており、その程度とメカニズムについて検討中である。このデータは未熟児の無呼吸に対するカフェイン療法の安全性についての貴重な情報となると考えられる。 さらに、βラクタム系の抗生物質が未熟脳のグルタミン酸トランスポーターの発現を上昇させ虚血低酸素耐性を上げるという仮説を検証する為に、生後7日前後のラット新生仔を用いて、Ceftriaxone投与に対するGLUTl(Glutamate transporter-l)の未熟脳における発現を検討している。今後はその虚血低酸素耐性について検討を加える予定である。この研究は、未熟児の周産期の脳障害に対して新たな予防処置(βラクタム系の抗生物質の予防投与)の可能性を検討するものである。(感染の脳障害に与える研究の一環として検討している。)
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Research Products
(2 results)