2007 Fiscal Year Annual Research Report
教育・食物栄養・医療の連携による食育実践能力を高める保育士養成プログラムの構築
Project/Area Number |
19653096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto Bunkyo Junior College |
Principal Investigator |
中島 千恵 Kyoto Bunkyo Junior College, 児童教育学科, 教授 (20309107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 裕子 京都文教短期大学, 家政学科, 准教授 (20269765)
浅野 美登里 京都文教短期大学, 家政学科, 講師 (10259400)
落合 利佳 京都文教短期大学, 児童教育学科, 講師 (80435304)
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Keywords | 教育学 / 食育 / 保育士養成 / 教育プログラム / 連携 |
Research Abstract |
平成19年度は、教育、食、医の3領域の教員の連携を形成しながら、保育士、栄養士養成課程に在席する学生の食に関する実態、意識などを調査するとともに、食に関する意識を高め、保育士と栄養士の連携の重要性についても意識を高めることを主たる目的とし、研究と授業の両面で多面的取組を行った。4月から5月にかけて実施したアンケート調査の結果から、短大生の食生活は朝食の欠食などほとんどないものの、食の安全性に対する関心の低さ、ダイエットに対する過剰な関心、食品摂取頻度の偏り、調理経験の少なさ、食に関する基礎知識のばらつき、お箸の正しい持ち方を知らない(14,8%)など気になる点が見いだされた。また、残食に対する考え方に世代間ギャップがみられ、家族一緒の食事を通して家族の絆が強まるとは思えないと答えている学生が全体の25%近くいることは看過できない。平成19年度に学会発表した研究結果については投稿準備中である。 意識の向上を図るために、授業では自己の食生活の分析、食の思い出をレポートするなど、多面的な試みを行った。また、4人の教員が専門分野から視点を変えながらアンケート結果のフィードバックを行った。これは意識高揚に極めて効果があり、食生活改善に役立つ情報があったとする学生が90%、改善したいことがあったとする学生は92%にのぼった。さらに、活発な食育実践をしている園から栄養士と保育士の先生に来ていただき、保育士と栄養士の連携の意義と実際を語っていただいた(講演会)。この講演によって運携の重要性を理解できたとする学生は74%であった。 今回のテーマと関連して、坂本は、伝統食の重要性に関する研究を深め、国際学会で共同発表した。また、食と農を結びつける学生の体験活動を実施し、その効果について報告した。その報告は、本共同研究で平成20年度実施予定の小規模な体験活動の有効性を裏付けするものである。
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Research Products
(5 results)