2008 Fiscal Year Annual Research Report
教育・食物栄養・医療の連携による食育実践能力を高める保育士養成プログラムの構築
Project/Area Number |
19653096
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Research Institution | Kyoto Bunkyo Junior College |
Principal Investigator |
中島 千恵 Kyoto Bunkyo Junior College, 児童教育学科, 教授 (20309107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 裕子 京都文教短期大学, 家政学科, 准教授 (20269765)
浅野 美登里 京都文教短期大学, 家政学科, 講師 (10259400)
落合 利佳 京都文教短期大学, 児童教育学科, 講師 (80435304)
鳥丸 佐知子 京都文教短期大学, 児童教育学科, 准教授 (10455032)
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Keywords | 教育学 / 食育 / 保育士養成 / 教育プログラム / 連携 |
Research Abstract |
食意識の教育学的、医学的分析:食意識向上に知識中心の大学教育は効果を発揮できるのか問う意図をもって、教育学的視点から学生の食に関わる知識の量と4領域の食意識(選択・判断、人間関係、興味、調理)との関係を分析し、レーダーチャートを用いて意識構造の可視化を試みた。短大入学段階における食意識の高さは専攻よりも知識量との関係に強い傾向が見られた。4領域の食意識のバランスについても、知識ランクの高い層と低い層で差が見られた。専攻にかかわらず、食の選択・判断にかかわる意識は著しく低かった。 医学的視点から自己体型の意識が実際の体型と大きくズレている群とそうでない群の間に食に関する知識量、摂取食品数、ダイエットへの関心、外食や残食などの食意識に有意な差があることを見出した。 食意識を高める教育実践(アンケートのフィードバックと食育講演会)の評価:92%の学生が食生活改善の必要性を意識し、90%の学生が改善に役立つ情報を得られた。当初は意識改善の手段として意図していなかったアンケート結果の報告会が、食生活に対する意識の高揚と改善を促す手段として予想以上に効果があることがわかった。 連携能力を高める体験型取組:保育士養成課程の学生と栄養士養成課程の学生の連携能力及び食育実践能力を高めるための平成20年度の新たな試みとして、学生主体の「ちーむ食育」を結成し、大学祭で食に関する展示や参加型の企画を行った。近畿農政局および京都府食育推進課による「食育クイズ」も加え、企画者と訪問者両者の食意識の高揚を図った。子どもからご老人まで合計268名の様々な人々の参加を得ることができ、学生にとって行政との連携をも経験する刺激的機会となった。 保育園対象のアンケート調査:京都府の保育園対象に食育実践の現状及び養成機関に対する要望を調査し、151の園から回答を得た。分析結果については平成21年度に発表する予定である。
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Research Products
(6 results)