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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ニトリル代謝の全貌解明と物質生産への応用

Research Project

Project/Area Number 19688005
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

橋本 義輝  University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (00323254)

Keywordsニトリル / 代謝 / 微生物 / 酵素
Research Abstract

Pseudomonas chlororaphis B23(以下、B23菌と略)のニトリル合成・分解・利用系に関わるプロモーター・酵素・機能性タンパク質の中で、(他に関しては継続して研究を進めているが)現在、ニトリル代謝に関与する遺伝子クラスターの調節タンパク質に関して得られている成果について以下に記載する。
本菌は、様々なニトリルをNitrile hydratase (NHase)とAmidaseにより酸とアンモニアに分解する。両酵素は、ニトリルを合成する酵素Aldoxime dehydratase (OxdA)などのニトリル代謝関連酵素群とともに遺伝子クラスターを構成している。本クラスター上流に存在するORF (nhpR)は他の転写調節タンパク質と相同性を示すことから、NhpRについて詳細な解析を行った。
カナマイシンの耐性遺伝子を利用してnhpR欠失変異株を作製した。B23菌はメタクリルアミドを単一窒素源としても生育できるが、本欠失変異株は同条件で生育できないため、nhpRがメタクリルアミドを窒素源として資化するに必要な酵素で構成されている本遺伝子クラスターの発現を制御すると示唆された。さらに、NhpRによる発現調節をより直接的に示すため、本遺伝子クラスターに存在するOxdAとNHaseの活性を調べた結果、B23菌ではメアクリルアミド誘導下で両酵素活性が確認できなかった。さらに、リアルタイムPCRによって、B23菌では誘導剤存在下で本クラスター遺伝子の転写が促進されるのに対し、本欠失変異株では同条件下で転写は促進されないことが判明した。以上より、NhpRが本クラスターの転写調節を行っていると考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 2007

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] イソニトリル・ニトリルの新規代謝経路の発見と新規酵素の分子機能解析2007

    • Author(s)
      橋本義輝
    • Journal Title

      生化学 79

      Pages: 929-940

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ニトリル合成・分解・代謝に関わる遺伝子クラスターの転写調節機構解析2008

    • Author(s)
      坂下俊秀、橋本義輝、老沼研一、小林達彦
    • Organizer
      日本農芸化学会
    • Place of Presentation
      名古屋
    • Year and Date
      2008-03-28

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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