2007 Fiscal Year Annual Research Report
進化的フェロモン・コミュニケーションの大規模実問題と群ロボットへの応用
Project/Area Number |
19700227
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Research Institution | Anan National College of Technology |
Principal Investigator |
中道 義之 Anan National College of Technology, 制御情報工学科, 助教 (40435467)
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Keywords | フェロモン・コミュニケーション / 群知能 / 群ロボット |
Research Abstract |
近年、群知能の研究が盛んになってきており蟻のフェロモン・コミュニケーションに関しても、メカニズムの探求やその工学的応用が試みられている。本研究は、蟻のフェロモン・コミュニケーションのメカニズムを様々な実問題の解決に利用するための知見を得ることを目的としており、具体的な目的として、1)二人零和有限確定完全情報ゲームへの応用と2)群ロボットの行動制御への応用を目指している。本年度の研究内容を以下に示す。 1)について:具体的な二人零和有限確定完全情報ゲームとして将棋を採用し、局面と勝敗の関連をフェロモンライクな情報として格納するフェロモン・データベースと探索システムを構築した。さらにデータベースを参照して指し手を生成するエージェントを作成し、その効果について検討した。 2)について:蟻のフェロモン・コミュニケーションの概念を実ロボットに適用した例はほとんど無い。これは、フェロモンの持つ特性(滞留性・拡散性)を実世界で扱うのが困難であるからと考えられる。本研究では電磁誘導方式液晶タブレットと小型ロボットを用いて、フェロモン・コミュニケーションを行うロボットを実現した。
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Research Products
(1 results)