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2008 Fiscal Year Annual Research Report

SST-REXによるミクログリア由来Aβ結合蛋白質の発現クローニングと機能解析

Research Project

Project/Area Number 19700340
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

伊藤 佐知子  Nagoya University, 大学院・医学系研究科, COE特任助教 (70447845)

Keywords神経科学 / ミクログリア / アミロイドβ / シグナル伝達
Research Abstract

アルツハイマー病(AD)はアミロイドベータ(Aβ)が主な病因と考えられている。また脳のマクロファージと考えられているミクログリアはAβの刺激により活性化し、ADの発症または防御に関与している可能性が示唆されている。Aβがミクログリアを活性化し、様々な作用を誘発する為にはAβがミクログリア細胞表面の膜蛋白質と相互作用することが必要である。本研究では膜蛋白質を選択的に分離できるSST-REX法(signal sequence trap by retrovirus-mediated expression screening system)を用いて、Aβ刺激によるミクログリア活性化に関与する膜蛋白質を同定、解析することを目的としている。前年度までにミクログリア由来蛋白質を発現するBaF/3細胞ライブラリーを作製し、Aβとの結合について調べた。本年度は、Aβと結合する可能性のある細胞をクローン化し、得られたクローンのミクログリア由来蛋白質の同定、Aβとの結合能、また機能解析をすることを目的として研究を行った。まず、Aβと結合する細胞群を分離し、その細胞群をクローン化し、各々のクローンについてAβ結合能を解析した。Aβと結合する可能性のあるクローンについて、ミクログリア由来膜蛋白質を同定する為に、導入ベクター遺伝子特異的primerを用いてPCRを行い、シークエンスの解析を行った。その結果、得られたAβ結合クローン由来のものは全てprosaposinであることが確認された。prosaposinは分泌蛋白質、膜構成成分であり、これまでに神経保護作用を持つことが報告されていることから、ミクログリアのAβによる活性化と何らかの作用を持つ可能性がある。prosaposinのAβによるミクログリアの活性化への関与を解析することは、ミクログリアとAD発症との関係を解明する上でも重要であると考えられた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2009 2008

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Age-related decline of immune function and age-related diseases2009

    • Author(s)
      Isobe Ken-ichi
    • Journal Title

      Nihon Rinsyo

      Pages: in press

  • [Journal Article] Inhibition of reactive oxygen species down-regulates protein synthesis in RAW 264.72008

    • Author(s)
      Kimura Kenya
    • Journal Title

      Biochem Biophys Res Commun. 372

      Pages: 272-275

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Amyloid-β刺激によるミクログリア活性化と炎症性物質の産生2008

    • Author(s)
      伊藤佐知子、磯部健一
    • Organizer
      第31回日本基礎老化学会
    • Place of Presentation
      松本、日本
    • Year and Date
      2008-06-13

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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