2007 Fiscal Year Annual Research Report
多発性筋炎に対する効果的な運動療法の模索的基礎研究
Project/Area Number |
19700438
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
榊原 淳 Nagasaki University, 医学部・歯学部附属病院, 技術職員 (00423624)
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Keywords | 免疫学 / 細胞・組織 / 動物 / リハビリテーション |
Research Abstract |
本研究は多発性筋炎に対する効果的な運動療法の模索的基礎研究を行うことを採取的な目的としている. 本年度は異なるタンパク質を抗原とした2種類の多発性筋炎モデルラットを作成し,その骨格筋について組織学的・免疫組織化学的・生化学的・免疫学的に比較し,併せてこれらに対する運動負荷の影響についても比較検討することで,多発性筋炎のメカニズムや,運動負荷に対して脆弱である根拠を導くことを目標とした. 研究はまず2種類のタンパク質,ミオシンとラミニンそれぞれを抗原としたモデルラットの作成方法を確立するための方法を検討した.次にこれらの下肢に対し電気刺激による筋収縮運動を実施し,長指伸筋,ヒラメ筋,大腿直筋,大腿二頭筋を採取し,組織学的検索を行った. これまでモデルラット作成の問題点として,筋精検を行うまで筋炎の惹起について確認することが難しいという課題があったため,タンパク質を抗原とした免疫を行った1週間後に血清クレアチンキナーゼ(CPK)を計測し,筋炎惹起の傾向をモニターするように,方法を修正した. モデルは一部で若干の筋炎傾向が認められ,電気刺激側で非刺激側に比べ,再生線維が増加する傾向を確認した. 今後は更なるモデル作成の確立を図り,電気刺激強度や刺激頻度,運動負荷の種類によって運動負荷の影響が異なるのか検討する予定である.
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