2008 Fiscal Year Annual Research Report
多発性筋炎に対する効果的な運動療法の模索的基礎研究
Project/Area Number |
19700438
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
榊原 淳 Nagasaki University, 医学部・歯学部附属病院, 技術職員 (00423624)
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Keywords | 免疫学 / 細胞・組織 / 動物 / リハビリテーション |
Research Abstract |
本研究の目的は, 多発性筋炎に対する効果的な運動療法の模索的基礎研究を行うことである. 本年度は昨年度に引き続き, 異なるタンパク質を抗原とした2種類の多発性筋炎モデルラットを作成し, その骨格筋について組織学的・免疫組織化学的 : 生化学的・免疫学的に比較し, 併せてこれらに対する運動負荷の影響についても比較検討することで, 多発性筋炎のメカニズムや, 運動負荷に対して脆弱であると言われる根拠を導くことを目標とした. 研究はまず2種類のタンパク質, ミオシンとラミニンそれぞれを抗原としたモデルラットの作成を確立するための方法を検討した. 次にこれらの下肢に対し電気刺激による筋収縮運動を実施し, 長指伸筋, ヒラメ筋を採取し, 組織学的検索を行った. 昨年の懸案として, モデル作成過程の経時的変化をモニターするためにタンパク質を抗原とした免疫を行った1週間後に血. 清クレアチンキナーゼ(CPK)を計測し, 筋炎惹起の傾向をモニターするように, 方法を修正した. モデルは一部で若干の筋炎傾向が認められ, 電気刺激側で非刺激側に比べ, 再生線維が増加する傾向を確認した。しかしながら, 比較検討するまでの作成率には至らなかった. 今後は更なるモデル作成の確立を図り, 電気刺激強度や刺激頻度, 運動負荷の種類によって運動負荷の影響が異なるのか検討する予定である.
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