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2022 Fiscal Year Research-status Report

効果的な評価を可能にするレポート論題についての実証研究

Research Project

Project/Area Number 19K02865
Research InstitutionOsaka Seikei University

Principal Investigator

成瀬 尚志  大阪成蹊大学, 経営学部, 准教授 (60467644)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 崎山 直樹  千葉大学, 国際学術研究院, 准教授 (10513088)
高橋 亮介  東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (10708647)
片山 悠樹  愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (40509882)
笠木 雅史  広島大学, 総合科学部, 准教授 (60713576)
児島 功和  山梨学院大学, 経営学部, 准教授 (80574409)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywordsレポート課題 / レポート評価 / 論題 / 剽窃 / コピペ / ライティング / レポート / 評価
Outline of Annual Research Achievements

令和4年度は、追加調査を実施し、最終的に150名からの回答を得られた。
その回答を分析したところ、教員のレポート観(なぜレポート課題を出すのかや、どのような論題をどのように出題しているかや、どのような点を重視して評価しているかなど)が多様であることが分かった。その中でも特に特に評価の仕方(何を重視して評価をするか)に着目をして分析した。調査で、αさんとβさんという二人の学生を設定し、両者から相反する特徴をもったレポートが提出された場合どちらを高く評価するかを質問し、「αさんに高い点数をつける/αさんに少しだけ高い点数をつける/βさんに少しだけ高い点数をつける/βさんに高い点数をつける」の中から選択してもらった。具体的には①独自性orエビデンス、②引用or内容の面白さ、③専門用語の理解or講義より進んだ内容、④様々な考察or明確な主張、の4項目である。分析すると、④で回答に偏りが見られたものの、ほとんどの項目で回答結果はばらついた。
そのばらつきの要因について、教員の専門分野の違いに起因するのではないか、という仮説を立てて分析をしたが、そうではないことがわかった。そこで、どのような評価をしているかということが、回答者のどのような属性に起因しているかを様々な観点から分析したが、ほとんどの項目で統計的な有意差は見られなかった。
こうしたことから、少なくともレポートの評価に関しては、教員がそれぞれ独自の基準で評価しているのではないかと考察できる。レポート課題の評価に関しては、分野ごとに明確な基準が設定されているわけではなく、各教員が手探りで試行錯誤しながら評価基準を模索しているのではないかということが分かった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

追加調査を実施することにしたことから、最終的な成果報告をとりまとめるにあたって、申請時の計画より時間を要することとなったが、追加調査も終了し、分析も順調に進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

令和5年度は、web調査の結果を分析し、その分析を補完する形でインタビュー調査の分析を行なう。また、これまでの研究成果を論文にまとめて発表する。

Causes of Carryover

コロナ禍により旅費の使用計画が変更となった。当初予定していた旅費は、インタビュー調査の文字おこし委託費として使用する。

  • Research Products

    (7 results)

All 2023 2022

All Presentation (5 results) (of which Invited: 3 results) Book (2 results)

  • [Presentation] 大学教員のレポート観の多様性について ―レポート課題に関するアンケート調査から―2023

    • Author(s)
      成瀬尚志、児島功和、崎山直樹
    • Organizer
      第29回大学教育研究フォーラム
  • [Presentation] 授業の理解度を確認するためのレポート課題の設定の仕方とその多様性について2022

    • Author(s)
      成瀬尚志
    • Organizer
      叡啓大学FD研修会
    • Invited
  • [Presentation] レポート論題における制約条件の分類について―web調査の分析から―2022

    • Author(s)
      成瀬尚志、崎山直樹
    • Organizer
      大学教育学会第44回大会
  • [Presentation] レポート課題をいかにして設計するか?2022

    • Author(s)
      成瀬尚志
    • Organizer
      京都外国語大学2022 年度夏季専任教員研修会(FD)
    • Invited
  • [Presentation] レポート課題をどのように設定するか?―自分で考えさせるレポートの出し方について考える―2022

    • Author(s)
      成瀬尚志
    • Organizer
      創価大学第3回学士課程教育機構セミナー
    • Invited
  • [Book] 思考を鍛えるライティング教育2022

    • Author(s)
      井下 千以子, 成瀬 尚志他
    • Total Pages
      298
    • Publisher
      慶應義塾大学出版会
    • ISBN
      978-4766428308
  • [Book] 現場の大学論2022

    • Author(s)
      崎山 直樹、二宮 祐、渡邉 浩一、井上 義和、笠木 雅史、北村 紗衣、標葉 靖子、標葉 隆馬、嶋内 佐絵、成瀬 尚志、羽田 貴史、光永 悠彦、吉田 文
    • Total Pages
      252
    • Publisher
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      978-4779515453

URL: 

Published: 2023-12-25  

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