2021 Fiscal Year Research-status Report
The functional analysis of leukemia disease and the construction of this disease model using APOBEC3/AID double knockout mices
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19K17844
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
月本 翔太 近畿大学, 大学病院, 助教 (40790762)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | APOBEC3 / シチジンデアミナーゼ / ウイルス感染抵抗因子 / 胚中心B細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
●FLAGタグを挿入したマウスを用いて、APOBEC3タンパク質の組織内局在と機能解析 昨年まではRNAレベルでの脾細胞や骨髄細胞における局在を調べ、組織学的評価も行っていた。その結果の再現性を確認し、さらにGerminalCenterB細胞にどの程度局在しているのかを評価した。マウスAPOBEC3タンパク質は、フローサイトメトリー法や免疫組織化学を用いて、胚中心B細胞(GL-7+, CD95+, IgD-)で非常に高レベルで発現していることが分かった。さらに抗原刺激(羊赤血球)によって胚中心細胞の数が増加したにもかかわらず、細胞のAPOBEC3タンパク質の発現レベルに影響を与えなかった。免疫組織化学によっても、脾臓の白脾髄のB220陽性分画にFlag-mA3タンパク質は発現しており、CD4陽性分画にはその発現量は認めなかった。さらに腸管のリンパ組織であるパイエル板においても脾臓と同様の結果が得られた。 上記FLAGタグを挿入したマウスを用いて、脾臓・腸管(パイエル板)・胸腺・骨髄とリンパ組織および造血器に着目してAPOBEC3タンパク質の分布をみてきた。胸腺においてはCD8,CD4ダブルネガティブ分画およびCD8シングルポジティブ分画に特異的にFLAG-mA3タンパク質の局在を発見した。末梢組織より組織内におけるFlag-mA3タンパク質の発現量はかなり少なく、血球等の分化が進むとAPOBEC3の機能がどう変化するか、今後の検討課題である。 ●APOBEC3-AID 二重欠損マウスにおけるリンパ腫の評価 上記のマウスを用いて、APOBEC3ノックアウトマウスとFLAGタグ挿入したマウスとで、どのような生理的特徴や、各分画がどう変化し、APOBEC3がどのように関わっているのかを調べ、リンパ腫につながる知見を得る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2022年4月に、論文投稿を行い、受理された(doi:https://doi.org/10.3390/v14040832)。
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Strategy for Future Research Activity |
末梢組織におけるFLAG-APOBEC3タンパク質の組織内分布や機能解析は進んだが、造血組織や他のリンパ組織におけるFlag-mA3タンパク質の解析は十分といえるほど進んでいるわけではない。 またAPOBEC3ノックアウトマウスやダブルノックアウトマウス(APOBEC3&AID)における組織別の発現の差なども今後の研究課題としたい。
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Causes of Carryover |
論文投稿が次年度となる可能性があったため次年度使用額が生じた。繰越額は論文投稿費および翻訳、さらに追加実験用の物品費に使用予定である。
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Research Products
(1 results)