2019 Fiscal Year Research-status Report
特別支援教育が必要な在日ブラジル人・ペルー人の実態とアセスメントに関する研究
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19K21795
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Research Institution | Okazaki Women's University |
Principal Investigator |
白垣 潤 岡崎女子大学, 子ども教育学部, 准教授 (00341660)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / 外国人児童 / インクルーシブ / 日本語指導 / 特別の教育課程 / 在日ブラジル人 / 在日ペルー人 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は、三河地方の全18市町の小中学校管轄及び保育所・幼稚園・こども園管轄の担当課に郵送による留置法による調査を行い、在籍している在日ブラジル人・ペルー人児童の実態を明らかにした(今後学会発表を行い、論文執筆予定)。次に、そのデータを元に、在日ブラジル人・ペルー人児童が在籍していない小中学校・保育所・幼稚園・こども園を除く全ての機関、全917校・園を対象に、1)在籍者数、2)在籍者数のうち診断がついている児童数(その具体的診断名)、3)在籍者数のうち日本語指導を必要とする児童数、4)在籍者数のうち保護者と日本語でのやりとりが困難な児童数、5)日本語以外で対応に苦慮している児童数(具体例)、6)日本語指導担当教員(主たる指導者)は配置されているか、7)指導補助者(通訳)は配置されているか、8)日本語等の指導教室は設けられているか、9)「特別の教育課程」による日本語指導の実態はあるか、について調査を行い、現在回収中である。 5)日本語以外で対応に苦慮している児童については、現場のニーズに即してDAM人物画知能検査(人物画から動作性知能(右脳:視覚・空間能力)を測定する検査、対象年齢は発達年齢が3歳~8歳6か月となりますので、高学年であっても知的発達が遅れていることが想定される場合適応できる)を実施し、日本語だけの問題なのかそれとも知能の問題なのかをアセスメントし、その対応策について導出していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス対応により、児童が休校となった関係で、現場の教職員もその対応に追われているようで、調査の回収率は今ひとつというところである。また、実際に児童のアセスメントを行う予定であったが、休校のため実施不能である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、在日ブラジル人・ペルー人児童の中で、日本語以外で対応に苦慮している児童を対象に、言語を介さないDAM人物が知能検査(人物画から動作性知能(右脳:視覚・空間能力)を測定する検査、対象年齢は発達年齢が3歳~8歳6か月となりますので、高学年であっても知的発達が遅れていることが想定される場合適応できる)を実施し、児童の問題が日本語だけの問題なのかそれとも知能の問題なのかをアセスメントし、その対応策について導出していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス対応により、児童が休校となった関係で、現場の教職員もその対応に追われているようで、調査の回収率は今ひとつというところである。また、実際に児童のアセスメントを行う予定であったが、休校のため実施不能である。今年度実施予定だった現場へ訪問してアセスメントを行うことについては次年度に行うこととする。
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