2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K23567
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
徳田 誠 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (60849321)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 超重力場 / 粒界制御 / 拡散 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は多結晶材料の微細組織、主には粒界組織を100万Gレベルの超高加速度場を応用することで設計・制御することを目的としている.この超高加速度場を発生させる装置は熊本大学にしかないエアタービン型高温超遠心機を利用する.令和元年11月に装置の整備および消耗品等を状況を鑑み、熊本大学の真下茂特任教授と令和2年度の実験計画の打ち合わせを行った. 令和2年3月に研究代表者が熊本大学に出張し、最適化熱処理が施された市販のネオジム磁石を実験試料として超遠心実験を開始予定であったが、コロナウイルス感染症の対策のために、出張の延期を余儀なくされた.今後はコロナウイルス感染症の状況を踏まえたうえでの研究計画を練り直しを行う.令和2年7月に延期された実験を行うために研究代表者が熊本大学に出張・実験を行う.実験後の試料の磁石特性と組織観察を所属機関の東北大学金属材料研究所にて行い、超重力場実験の実験条件の再検討を行う.令和2年9月中頃に再度熊本大学にて超重力場実験を行うことで、元の研究計画へと軌道修正が可能だと考える. 実験試料を入れるためのカプセルがやや不足していたため、カプセルの加工依頼をアオイ機工株式会社に依頼し、30個のカプセルを購入した.現在は、新規の超重力実験用サンプルロータの設計を見直し後に発注する予定である.また令和元年11月の装置整備の際に高周波加熱装置内加熱用電極の交換の必要性を認め、合わせて発注予定である.実験試料に使用するネオジム磁石は、インターメトリック株式会社に試料の作製を依頼する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度3月に研究代表者が熊本に出張し、実験予定であったがコロナウイルス感染症のために実験の延期を余儀なくされたためである.当初の研究計画への軌道修正のための計画を立てた.令和2年7月に延期された実験を行う.研究代表者が熊本大学に出張・実験を行い、実験後の試料の磁石特性と組織観察を所属機関の東北大学金属材料研究所にて行う.それらの結果を踏まえ超重力場実験の実験条件の再検討を行う.令和2年9月中頃に再度熊本大学にて超重力場実験を行うことで、進捗の遅れを少しでも取り戻す考えである. 今後再びコロナウイルス感染症対策のために全国的な非常事態宣言が発表された場合に備え年2回1週間程の出張・実験予定を、年1回ただし期間を2,3週間と伸ばすことも検討する.
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、令和2年7月に研究代表者が熊本に出張し、同年3月に予定して実験を行うべく調整中である.出張実験終了後に磁性測定と組織観察を所属研究機関の東北大学金属材料研究所にて行い、超遠心実験の条件の再検討する.9月中頃に再び熊本に出張し超遠心実験を行う予定である. 今後再びコロナウイルス感染症対策のために全国的な非常事態宣言が発表された場合に備え年2回1週間程の出張・実験予定を、年1回ただし期間を2,3週間と伸ばすことも検討する.
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Causes of Carryover |
令和元年11月に熊本大学のエアタービン型高温超遠心機とその周辺機器の整備状況を確認し、翌年3月の熊本大学への出張・実験に合わせて当初の予定通り高周波加熱装置の交換部品およびその他消耗品を購入予定であったが、コロナウイルス感染症により出張・実験が延期となり、物品購入も一時見合わせを行ったことで大きな次年度使用額が生じている. 令和2年7月に熊本に出張および実験を行うべく、現在調整中であり、一時見合わせた物品の購入も行う計画である. 超重力実験用サンプルロータは既存のものがまだ使用可能であり、今後の実験条件、特に温度条件の拡張を視野に入れ新規サンプルロータの設計を検討中である.
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