2020 Fiscal Year Research-status Report
Comparative study of ex-Imperial University forests' history as Integration of human and natural science
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19KK0004
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
永島 広紀 九州大学, 韓国研究センター, 教授 (50315181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤岡 健太郎 九州大学, 大学文書館, 教授 (00423575)
久米 朋宣 九州大学, 農学研究院, 准教授 (30816393)
六反田 あゆみ (通堂あゆみ) 九州大学, 韓国研究センター, 学術共同研究員 (70826370)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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Keywords | 演習林 / 帝国大学 / 高等農林学校 / 大陸研究院 / 公主嶺農事試験場 / 満鉄中央試験所 |
Outline of Annual Research Achievements |
「国際共同研究強化」に関しては全くもって「看板倒れ」の一年であった。国内外の「大学演習林」の比較研究を行うためには必須である現地踏査を新型コロナウィルスの災禍により一度も行うことが出来なかった。よって当該年度においては基本的な文献資料の収集とその整理にその多くの時間を費やすこととなった。その結果、長い発行年数を有する『京城日報』『毎日申報(新報)』の記事検索に労力を傾けた結果、少なからぬ貴重な情報を得られたのは幸いであった。また、旧水原高等農林学校関係の資料、あるいは台北帝大理農学部・台北帝大農林専門部に関する稀覯資料も入手することが出来、今後の実地調査における基礎資料の整理が進んだことは一種の「怪我の功名」であった。
本年度においては、やはり現地調査を再開できる見通しは全く立っていない(2021年4月現在)。それでも、なんとか年度の後半には台湾に赴き、台湾大学総図書館に所蔵される関係資料の調査を行うべく事前の折衝を行っている。また、これまでの調査成果、および文献資料の分析を通じたオンラインでの国際ワークショップを開催するとともに、研究期間の後半に向けた作業工程の見直しと成果の公表について調整を行う予定である。 また、本年度以降は、昨年度の文献資料収集によって得ることの出来た少なからぬ分量の満洲(関東州を含む)における関係資料(大陸科学院・公主嶺農事試験場・満鉄中央試験所等)を同時に整理・分析していく所存である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスによる感染症拡大により、最も重要な現地調査を行えていないことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
年度当初においては「緊急避難」的ではあるものの、日本国内の機関(特に国立国会図書館・国立公文書館)を中心にした文献資料の再調査と再整理を行う。また、国外の研究協力者とはオンラインの会議システムを活用した研究情報の共有を進める。さらに九州大学大学文書館・九州大学農学部附属演習林などが保有する写真資料の保存(デジタル化)作業を先行して進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの感染拡大につき、国内外への出張旅費が未執行の状態が続いていたため。今年度は感染状況を見極めながら、まずは東京・大阪など感染の拡大が続いている地域以外での調査から再開し、順次に国外での調査研究も念頭に置いた研究計画の見直しを行う。
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Research Products
(5 results)