2022 Fiscal Year Research-status Report
Dual and strategic approach of the assessment with the axis of the cross-cultural study of curiosity
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19KK0050
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
有本 昌弘 東北大学, 教育学研究科, 教授 (80193093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松林 優一郎 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (20582901)
劉 靖 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (60747864)
西川 一二 京都大学, 教育学研究科, 研究員 (10781560)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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Keywords | 好奇心 / 暗黙知 / ナラティブ探究 / アセスメント / 学習する組織 / 活動理論 / 実践のコミュニティ / 日本文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本国際共同研究「好奇心の文化間比較を軸にしたアセスメントのデュアルかつ戦略的アプ ローチ」は、日本人の好奇心の低さという問題に一石を投じ、国際標準で「好奇心の尺度化 と解明」を行う。イスラエルに直接出向いて、なぜイスラエルのプロジェクトとの国際的なコラボなのか?を 問いながら、研究計画を実施する。好奇心の解明による向上という人材育成は、社会実装を推進し、(人工知能(AI)の教育 利用というミクロな技術的なものと、「持続可能な開発目標(SDGs)」としてマクロで政策的なもののデュアルで)国際協調しながら、どのようにすれば同じ土俵の上で文化間比較研究 が可能となるのか?という問いを掘り下げる。
4年目である2022年度は、好奇心を日本文化の中で掘り下げて行う土台として、公平な社会的関係(カンケイ)と全体的な相互関係(ツナガリ)の継続的な強調、社会文化的システム思考の実践の二つから、教室、学校、郷土と、様々なレイヤーを設けて、アプローチするにまで至った。より具体的には、関係を、7つの形容詞(equitable, mutual, reciplocal, inter-subjective, harmonious, stable, balanced) を伴う社会化と内面化、お互い動機付けするというフレームの形でスパイラルなループ図に落とし込み、ダブル、トリプル、と複雑系に挑む。
ポストコロナとの関連で、カンケイという概念をコアにして、尺度化したデータを含め質的データを収集し、海外ジャーナルに投稿を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた、現地滞在は、海外渡航禁止で不可能となった。データも取りにくい状況が続いた。
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Strategy for Future Research Activity |
生徒のみにターゲットを絞るだけではなく、身近なところで、成人や高齢者も含めて、持続可能でレジリエントなコミュニティにおいて、wellbeing、好奇心に向けた「関係」(対人関係含めて)の概念化に挑む。英文で関連文献のライブラリーを作成するとともに、データ収集については、qualtricsを利用するなど、集める方法に挑む。positive psychology 分野における海外の研究者との連携を図る。
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Causes of Carryover |
コロナで渡航が中止になったため、次年度には渡航を行う。
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