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2023 Fiscal Year Research-status Report

Food and Rural Areas as cultural Heritage From a Japanese-French Comparative Study of Terroir products

Research Project

Project/Area Number 19KK0301
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

森崎 美穂子  帝京大学, 外国語学部, 准教授 (60812708)

Project Period (FY) 2020 – 2024
Keywords世界遺産 / 食の文化遺産化 / テロワール産品 / 景観 / 食文化 / スキーリゾート / 酪農 / 条件不利地域
Outline of Annual Research Achievements

本国際共同研究は、現在の資本主義経済が「過去」をどのように高付加価値化し、とりわけ伝統的な食や農村地域をどのように文化遺産化するかについて、テロワール概念を用いて解明することを目的としている。テロワール産品はフランスの食文化のキー概念である。
2023年4月には、フランスからC.DELFOSSE教授、クレルモン=フェラン獣医畜産大学P.JEANNEAUX教授、フランスでチーズの生産を行っている山口潮久氏を招聘し、国際シンポジウム、セミナー、またフランスの酪農経営と地域食料システムについての研究会を開催し、研究成果の発表を行った。
シンポジウムと経て、引き続き、フランスのリヨン第2大学 C.DELFOSSE教授、クレルモン=フェラン獣医畜産大学P.JEANNEAUX教授と共に日本の状況調査を含めて共同研究を進めている。フランスの山岳地帯のチーズなどのテロワール産品は、冬季のスキーバカンスでの需要と強い結びつきがあった。しかし、近年の気候変動により山岳地帯は、永久凍土の劣化、氷河の後退、積雪量の減少がみられ、とりわけ標高の低い町村営のスキーリゾートが経営危機に瀕している。小規模町村スキー場の場合、町村の行政区分と観光地は、大部分が重複し、町村にとって観光振興は喫緊の課題である。他方、観光客にとって、こうしたスキー場は農業活動および牧歌的景観の維持と切り離せない。したがって農業活動の維持が観光振興と密接に結合している。冬季の人工降雪機への過度の依存ではなく、四季を通じて山岳地帯での観光活動ができるように転換が促されているところである。これらの支援は「山岳未来プラン(Plan Avenir Montagne)」(コロナ禍で閉鎖されたリゾートの再開を支援する目的で施行された)によっても取り組まれている。引き続き、経済活動と脱炭素社会への転換について調査を行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2023年3月に国際共同研究の成果を日本で書籍を刊行し、報告(国際シンポジウム)を開催することが出来た。しかし、国際学会の参加が難しい状況にあり、国際ジャーナルの投稿の準備が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、国際共同研究を進める。
文化遺産やテロワール産品等を活かした地域振興の取り組みが進んでいる地域であっても、気候変動による積雪の減少等が、冬季バカンスの需要による経済活動に影響を与えている。脱炭素社会へ転換が目指されるなか、持続可能な観光について、どのような方策を取るのか調査を進める。成果報告については、国際学会の参加が難しい状況ではあるが、共同研究者と協力して国際ジャーナルの投稿の準備を進める。

  • Research Products

    (6 results)

All 2024 2023 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results) Funded Workshop (3 results)

  • [Journal Article] ロワール産品を通じた農村回帰 :アルデシュ栗(フランス)を事例に2024

    • Author(s)
      森崎美穂子
    • Journal Title

      帝京大学国際日本学研究

      Volume: 2 Pages: 47‐76

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] テロワール産品を通じたスキーリゾートの活性化:フランスのサヴォワ地方を例に2023

    • Author(s)
      森崎美穂子
    • Organizer
      文化経済学会〈日本〉
  • [Remarks] JV-campus 日仏におけるコモンズとしてのテロワールチーズと持続的観光・地域振興

    • URL

      https://www.jv-campus.org/jvc-content/354967/

  • [Funded Workshop] 日仏におけるコモンズとしてのテロワールチーズと持続的観光・地域振興2023

  • [Funded Workshop] 日欧におけるコモンズとしてのテロワール産品と持続的観光・地域振興―フランスチーズを中心に2023

  • [Funded Workshop] フランスの酪農経営と地域食料システム セミナー2023

URL: 

Published: 2024-12-25  

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