2020 Fiscal Year Annual Research Report
動物園を活用した生物教材の開発 -ICTを利用した動物園の教育資源の活用を通して-
Project/Area Number |
20H00731
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Research Institution | 犬山市立楽田小学校 |
Principal Investigator |
古市 博之 犬山市立楽田小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Keywords | ICT教材 / 博学連携 / 生物教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、小中学校の理科の授業で活用できる教材として、博物館(動物園・水族館を含む)との 連携により、魅力あるICT教材の開発することを目的とするものである。また、本研究の特色としては、学習指導要領の施行において、理科「生命」領域における理科の見方・考え方「共通性・多様性」を捉えるための教材開発に、博学連携の弱点をICTの特長により克服した教材開発をすることに焦点を当てた点である。これまで施設は来館・来園を主にしたワークシートや骨格標本などの貸出教材を提供する動物園などの施設はあったが、ICT教材を提供している例はない。
まず、動物園・水族館にいる生物の映像を撮影し学習に活用できる映像資料を作成する。①単元は小学4年生「人の体のつくりと運動」で、ゴリラとカンガルーの動画を作成する予定である。また、施設 が所蔵する骨格標本を 3Dモデル化したデジタル資料を作成する。②単元は中学 3 年生「生物の種の多 様性と進化」で、象の全身骨格とイルカの祖先の全身骨格の 3Dモデルを作成する。以上のような資料をネット上で閲覧できるようにすることで、どの学校からでも授業で活用できるようにする。さらにこれらの資料を活用したプログラム案を例示しておく。これらの教材は、実際に施設に展示されている資料から教材化することで、来館・来園も視野に入れたヒントともなり得る。これにより校外学習を教科横断的な学習に取り込みやすくなるだろう。このように施設が地域の学校との連携に向けた取り組みのヒントを出すように仕向けていくことで、社会に開かれた教育課程の推進になっていくだろうと考える。
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