2020 Fiscal Year Annual Research Report
GD&T図面を理解するための三次元測定器実習プログラムの確立
Project/Area Number |
20H00848
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Research Institution | Numazu National College of Technology |
Principal Investigator |
中川 秀則 沼津工業高等専門学校, 技術室, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Keywords | 幾何公差 / 三次元測定器 / 実習 |
Outline of Annual Research Achievements |
〇研究目的:Geometric Dimensioning and Toler-ancing(以後GD&T)図面を理解する一助となる三次元測定器を用いた実習プログラムを確立することを目的とした. 〇研究方法:まず実習プログラム(案)を構築した.実習内容は以下の2つとした.1,位置度の検査において旧製図方式では曖昧となる部分を検査し,GD&Tの必要性を認識させ,その検査は,三次元測定器を用いることで容易になることを学習する.2,位置度において(M)の有無により,何が変わるのか理解し,(M)の有用性や役割,三次元測定機による計測方法を学習する. この実習を全国の高専有志技術職員(41名参加)にオンライン研修として見てもらい,各々の学校において実施可能か検討会およびアンケートを実施した. 〇研究成果:まず、研修会参加者の8割程度がご存じなかった2016年JIS改定内容(サイズ公差の考え方や幾何公差であらわさなければならない指示など)を全国に知らせることができた.研修アンケートの結果,カリキュラム上の問題と,設備(三次元測定器の有無)上の問題をクリアすれば提案した実習内容は,どの学校でも実施可能であることが判った.またアンケート結果から,全国技術職員の研鑽となり,それがさらに各学校において,学生に教授する内容のブラッシュアップをはかる機会となったという意見が多かったため,GD&T図面を広く周知する成果は特にあったと考える. 〇今後の予定 2021年度沼津高専機械工学科3年生の実習として実際に運用し,試験とアンケートにより,実習の教育効果を測る.またこれを文献としてまとめることで広く周知でき,さらなる改良へとつなげていく予定である.
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