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2020 Fiscal Year Annual Research Report

音と光を利用した実践的な放射線測定技術習得のための支援教材の開発

Research Project

Project/Area Number 20H00856
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

川原 修  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 技術専門職員

Project Period (FY) 2020-04-01 – 
Keywords放射線 / 放射線測定器
Outline of Annual Research Achievements

サーベイメータは緊急時の汚染検査で使用される放射線測定器である。測定の際は、できるだけ時間をかけずに汚染状況を正しく評価できるように、検査対象とする範囲・面に対して一定の距離を保ちながら一定の速度でサーベイメータの検出部分を移動させる必要がある。しかし、個人の感覚(時間・距離)のみを基準にした測定では、実際の現場には時間・距離の目安になるものが無いため、結果にばらつきが見られる。指定された測定距離よりも遠く、かつ移動速度が速くなることがあり、それに伴って測定値は小さくなるため、汚染の見落としや過小評価につながる。誰もが正しい条件で測定できる技術が身に付くシステムを構築する必要があると考え、本研究では、実践に則した放射線測定技術を習得するための音と光を利用した新たな支援教材を開発することを目的とした。
(1)目的とする移動速度になるように、測定現場に必ず存在するサーベイメータの“検出部分の幅”(又は光で作り出した幅)に対するメトロノームのテンポを設定した。(例:7cm/1.4秒:BPM=170(1分間に170拍の速さ)で4拍分。)これにより、時間毎に移動させる距離が明確になり、測定中に正しい移動速度に調整することが可能になった。
(2)サーベイメータに光源と絞りを取り付け、光の広がり・角度を利用して、ヨコの位置から確認していた対象物からの距離を、タテの位置から把握できるようにした。目的とする対象物からの距離(例:1cm)に光の交点が来るように設定した。これにより、対象物からの距離の“ずれ”が明確になり、測定中に正しい距離に調整することが可能になった。
(3)同じ目線・位置から、対象物との距離・移動速度を同時に把握できるようにし、また、個人の感覚(時間・距離)の影響を少なくしたことで、測定精度の改善が見られた。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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