• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Annual Research Report

新しい実験動物としてのオオスカシバの教材化と授業実践の検証

Research Project

Project/Area Number 20H00894
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

松原 俊二  奈良女子大学, 附属中等教育学校, 国立中等教育学校教諭

Project Period (FY) 2020-04-01 – 
Keywordsオオスカシバ / 人工飼料 / 実験動物
Outline of Annual Research Achievements

生物の授業においては、生きた生物を教材として活用することは必要不可欠であり、そのような授業は教育的意義も大変高いように感じる。一方で、生きた生物を授業で活用する際には、個体数の確保や飼育など、事前準備に多くの労力を費やす必要があり、教員の負担感はとても大きい。そこで本研究では、誰でもいつでも気軽に授業で活用できる実験動物としてオオスカシバの教材生物化を目指し、①人工飼料を用いたオオスカシバの継代飼育法の確立と、②オオスカシバを活用した新しい授業の開発を試みた。
①過去の研究において、学校の実験室レベルでもオオスカシバ幼虫の人工飼料育が可能であることが明らかとなった。また、成虫用のケージと給餌器を作製し、長期間成虫を飼育することが可能になった。さらに、成虫の生存期間が延びたことで、交尾・産卵行動も確認できるようになった。交尾・産卵行動の誘発条件についてはまだ不明な点も多く、検討の余地が残っているが、オオスカシバの継代飼育法の確立に向けて大きな進歩があったと言える。今年度は蛹の休眠性について研究を進めるために、野外でのオオスカシバ幼虫採集も試みたが、十分な個体数を捕獲することができず、思うように研究が進まなかった。今後は野外での発生状況についても継続的に観察・記録を行いたい。
②今年度は、中学2年生の理科授業で、卵、幼虫、蛹、成虫を見せながらオオスカシバの生態を紹介した。昆虫類がもつ一般的な特徴や、オオスカシバがもつ特性などに触れながら、「無脊椎動物」を説明する教材として、活用することができた。生きた生物を教材としたことで、生徒の興味関心の高まりを感じることができた。今後は、解剖や探求活動における実験動物としての利用を目指すとともに、飼育を通して「生命の連続性」を体感できるようなプログラムを構築したい。

URL: 

Published: 2022-12-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi