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2020 Fiscal Year Annual Research Report

放射線実習のための安全・安心な線源の試作

Research Project

Project/Area Number 20H00906
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

上村 実也  熊本大学, 工学部, 技術専門員

Project Period (FY) 2020-04-01 – 
Keywords放射線教育 / 放射能 / 線源
Outline of Annual Research Achievements

(研究目的)現在の学習指導要領において「思考力・判断力・表現力等をはぐくむために,観察・実験など知識・技能の活用を図り、学習活動を発達の段階に応じて充実させる。」としており、放射線に関する実験が中学校や高等学校等で開始されている。この中で、社会貢献活動として,中学校,高校や自治体等からの要請を受けて放射線関連の出前授業を担当している。これまで、これらの授業にあっては,実験用線源として、関係法令で規制を受けない機器校正用線源や商品名「マントル」というランタン用替え芯を用いてきた。マントルにはアスベストが含有しているとの国民生活センターからの通知を受けて、今後の使用が難しくなってきた。そこで、大学における基礎セミナー(放射線・放射能)及び放射化学実験の教育支援や中学校等における出前授業等の経験から、「セラミックボール」、「カリ肥料」や「花崗岩」等が線源として活用できることがわかっており、これらを含めて生活圏において、放射線教育実験に最適なものを探し出すとともに、放射線測定ができるように加工することで、安全・安心な線源を作ることを考えた。
(研究方法)生活圏に存在する材料(肥料、岩石、点灯管、空気中ダスト等)の洗い出しを行う。続いて、これらの材料から発生する放射線の種類及び強度を大学が有する各種分析設備を用いて測定・評価する。
(研究成果)生活圏に存在する材料の放射能を放射線検出器を用いて測定・評価した。この結果、船舶の船底塗料用セラミック添加剤の放射能が55.3Bq/g(核種:Bi-212)と最も高いことが明らかになった。これを、プラスチック容器(U8容器)に封入することで、消防機関が保有する放射線検出器の動作確認、放射線の距離や遮蔽材による減弱効果の実験に使用できることを確認した。また、試料皿や綿棒にトップコートで固定することで霧箱用の線源としても活用できることを確認した。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks] 熊本大学黒髪地区アイソトープ施設ホームページ

    • URL

      http://www.kri.umamoto-u.ac.jp/kaken/radioactive.pdf

URL: 

Published: 2022-12-28  

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