2020 Fiscal Year Annual Research Report
血管新生において血管特異的Exocyst Complexが果たす役割の検討
Project/Area Number |
20H01111
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
渡部 千里 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 特任助手
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Keywords | 血管内皮細胞 / 出血 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、血管内皮細胞どうしの接着や血管内皮細胞と平滑筋細胞との接着におけるExoc3L2遺伝子の機能を明らかにすることであった。Tie2-Creマウスを用いて血管内皮細胞特異的Exoc3L2 KOマウスを作製し、解析を行った。具体的には、出血が見られる胎齢15日目・16日目の皮膚を採取し、whole mount法で免疫染色を行い、血管内皮細胞間の接着タンパク質であるVE-cadherinの発現および局在を調べた。その結果、出血が多く見られる皮膚では免疫染色そのものが上手く行かなかったため、コントロール個体と比べてKO個体のVE-cadherinの発現および局在が変化しているかは依然として不明なままである。また、HUVECにおいてExoc3L2をKDし、血管内皮細胞間および血管内皮細胞-平滑筋細胞の接着に関与する候補遺伝子産物の発現および局在を解析することを試みた。Exoc3L2は通常培養のHUVECではほとんど発現しなかったため、まずExoc3L2を発現させるための条件検討を行ったが、依然検討中である。
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