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2020 Fiscal Year Annual Research Report

食品の特徴成分に着目した毛髪分析による飲食履歴の推定とその法科学的活用

Research Project

Project/Area Number 20H01126
Research Institution大阪府警察本部刑事部 科学捜査研究所

Principal Investigator

三木 昭宏  大阪府警察本部刑事部 科学捜査研究所, 主席研究員

Project Period (FY) 2020-04-01 – 
Keywords薬毒物 / 飲食物 / 特徴成分
Outline of Annual Research Achievements

覚醒剤や睡眠導入剤等の薬物を摂取すると、その一部が毛根から毛髪組織に取込まれ、その部位は毛髪の伸長(平均約1cm/月)と共に毛先側に移動する。このため、毛髪は薬物摂取履歴を記録した磁気テープに例えられる。飲食物中の特徴成分に着目し、摂食後の毛髪から特徴成分を検出することにより、その検出部位を毛髪分析における「日付の目印」として利用する等により、犯罪捜査への毛髪中薬物分析の正確かつ効果的な活用を図ることを目的として検討を行った。
毛髪中に取込まれ、検出の可能性が高い特徴成分として、コーヒー等に含まれるカフェインや、カプサイシンの代謝物であるバニリルアミン等々のターゲット成分について、毛髪、尿等の生体試料からの検出を試みたところ、前者の様に良好に検出可能なものがあった一方で、後者については現時点では良好な分析が困難であった。
従来、薬物摂取日を特定するには、①偶々医療目的で投与された医薬品があれば、これを頭髪から検出し、その位置を基準にして分析対象薬物の検出位置との差から摂取日を推定するか、②頭髪を採取する前に日付のメモリとする医薬品を投与(例:10日間隔で2回)し、これを検出して分析対象薬物の摂取日を推算する以外に方法が無かった。しかし、特に②は倫理問題が重大な障害となる。よって、食品や飲料の特徴成分に着目し、上記の問題を解決する意義は大きいと考える。ただし、その犯罪捜査への活用においては、適切なデータ解析及び慎重な結果解釈が不可欠である。

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Published: 2022-12-28  

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