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2020 Fiscal Year Annual Research Report

生産地緯度が異なるユズの成分分析および機能性検証

Research Project

Project/Area Number 20H01161
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

北本 拓磨  宇都宮大学, 工学部, 技術職員

Project Period (FY) 2020-04-01 – 
Keywordsユズ / 成分分析 / 認知機能
Outline of Annual Research Achievements

四国・九州地方など北緯34度付近で栽培されるユズ (Citrus junos) を暖地ユズ,栃木県など北緯36度付近で栽培されるユズを寒地ユズと定義し,それぞれのユズの特徴的香気成分やアミノ酸などの機能性成分をガスクロマトグラフ質量分析 (GC-MS) および液体クロマトグラフ質量分析 (LC-MS) で分析した.さらに,マウスを用いたユズ香気の認知機能試験を実施した.
暖地ユズ3種類,寒地ユズ3種類から冷圧法により精油を抽出し,GC-MS分析による揮発性成分分析を行った.分析結果をもとに暖地ユズと寒地ユズの含有率を比較すると,暖地ユズにTerpinoleneが有意に多く含まれていることが明らかとなった (p<0.05).
ユズ果皮に含まれるアスパラギン酸,アラニン,およびグルタミン酸についてLC-MS分析を行った.アスパラギン酸およびアラニンの含有率は暖地ユズよりも寒地ユズの方がそれぞれ6.7%,8.3%高く,グルタミン酸の含有率は寒地ユズよりも暖地ユズの方が1.4%高い結果であった.
ユズ香気の機能性解析として,マウスが持つ新規物体に近づく習性を利用し,新規物体に近づく時間の割合を認知度の指標とした認知機能試験を行った.試験の結果,香りを提示しなかった対照群の新規物質接近率平均が55%であったのに対し,暖地ユズの香りを提示した群は52%,寒地ユズの香りを提示した群は49%であった.これらの結果に対し統計的検定を行ったが有意差はみられず,ユズ香気が認知機能に及ぼす影響は確認できなかった.

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Published: 2022-12-28  

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