2021 Fiscal Year Annual Research Report
5~12世紀の東アジアにおける〈術数文化〉の深化と変容
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20H01301
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Research Institution | Fuji Women's University |
Principal Investigator |
水口 幹記 藤女子大学, 文学部, 教授 (40339643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
洲脇 武志 愛知県立大学, 日本文化学部, 准教授 (10625156)
喜多 藍 (山崎藍) 青山学院大学, 文学部, 教授 (10723067)
名和 敏光 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (30291868)
佐々木 聡 金沢学院大学, 文学部, 准教授 (60704963)
高橋 あやの 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (60734241)
清水 浩子 大正大学, 綜合仏教研究所, 研究員 (80307131)
藤井 誠子 (佐野誠子) 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (80359827)
松浦 史子 二松學舍大學, 文学部, 准教授 (80570952)
田中 良明 大東文化大学, 東洋研究所, 准教授 (90709354)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 術数文化 / 天地瑞祥志 / 祥瑞 / 災異 / 天文 / 占術 / 東アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
検討会を3度開催した。すべてオンラインで行った。第1回(2021年6月20日開催)は、椛島雅弘氏(京都産業大学非常勤講師)「図書目録から見た術数と兵学について―兵陰陽を中心として―」、第2回(2021年10月31日開催)は、ファム・レ・フイ(海外協力者)「ベトナムにおける祥瑞文化と仏教―李朝期の事例を中心にして―」、田中良明(分担者)「中国中世天文官制の沿革」、第3回(022年3月14日開催)は、深澤瞳(研究協力者)「説話と現実とのあわい―治病説話からの一考察―」の報告であった。また、東アジア恠異との共催で、シンポジウム「東アジアの卜と占―日本古代における中国の怪異・卜占をめぐる知識と技術の受容―」(東アジア恠異学会第134回定例研究会/第8回オンライン研究会。2021年12月11日開催)を開催し、科研代表者の水口幹記が基調講演「成尋と宿曜勘文―平安人の占いをめぐる一コマ―」を、佐々木聡(分担者)が個別報告「唐代の亀卜についての基礎整理」を行った。『天地瑞祥志』の翻刻・校注作業はおおむね順調で、毎月検討会を開催し、一部は公開できる状態にまで検討が進んだ。海外論文の翻訳は、今年度は韓国の天文志に関わる論文を取り上げた。羅逸星(訳・押川信久)「『高麗史』「天文志」の日・月食記録」、朴杰淳(訳・押川信久)「『高麗史』天文志小考」の二本である。また、本研究で昨年度立ち上げたHP「〈術数文化〉網」のコンテンツも増やし、より充実を図った。 以上の諸成果により、〈術数文化〉の認知が学会内で以前よりも広がっていったことは間違いなかろう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やはりコロナ禍の影響が大きく、資料調査が思うようにはかどらなかったのが大きな原因である。特に、海外への資料調査ができず、海外研究者の日本への渡航もかなわなかったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
資料調査に関しては、来年度はコロナ感染症の状況も好転する可能性もあり、まずは引き続き国内の資料調査を中心に推進していく予定である。 また、検討会については、予定通り3回開催するが、第2回を海外報告者を含めた国際学術シンポジウムとすることにより、国内のみならず海外へも〈術数文化〉の意義を広める努力をする予定である。 その他、『天地瑞祥志』の翻刻・校注、HPの更新、海外論文の翻訳は予定通り行う予定である。
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Research Products
(16 results)