2022 Fiscal Year Annual Research Report
憲法改正における多数派形成の多様性に関する国際比較研究
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20H01448
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
待鳥 聡史 京都大学, 公共政策連携研究部, 教授 (40283709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂原 庸介 神戸大学, 法学研究科, 教授 (40549680)
竹中 治堅 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70313484)
浅羽 祐樹 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (70403912)
MCELWAIN KENNETH 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (80768896)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 実質的意味の憲法改正 / 政治制度 / 国際比較 / サーヴェイ実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は本研究課題の最終年度に当たっていたが、いくつかの大きな成果を挙げることができた。 まず、2020年度より延期になっていた海外での研究報告について、スタンフォード大学における研究会を開催することができ、代表者および分担者が出席して報告を行い、先方の研究者からのコメントを得たほか、今後の研究の方向性についての助言を得ることができた。本研究課題が国際的にも意味のあるテーマであることが改めて確認されたと考えている。 次に、本研究課題の全体的な成果として、代表者による英語書籍や分担者による日本語書籍の刊行、国際査読誌への論文公表なども行うことができた。そこでは、本研究課題の期間中に行ったオンラインサーヴェイの結果もデータの一部として活用されている。なお、分担者であるケネス・盛・マッケルウェイン教授の日本語書籍『日本国憲法の普遍と特異:その軌跡と定量的考察』に対しては、アジア・太平洋賞特別賞が授与されており、極めて高い評価を得た。 最後に、本研究課題における取り組みやその成果が出発点となり、憲法学の研究者を含む大型の新しい研究プロジェクトが始められることになった。本研究課題においてはもっぱら統治機構(政治制度)に関する分析が中心であったが、権利章典(人権)や安全保障を含め、より包括的に実質的意味の憲法を取り上げるとともに、政治学的手法による定量的・定性的な分析だけではなく、憲法学の観点からの規範的な分析も含めることが、新しいプロジェクトにおいては大きな特色となる見込みである。大型プロジェクトの基礎となることは、間接的ではあるが、本研究課題による重要な成果だということができるだろう。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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