2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study on neural mechanism of swallowing by imaging
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20H03850
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中井 淳一 東北大学, 歯学研究科, 教授 (80237198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒田 晶子 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00266082)
安藤 恵子 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (40221741)
中村 卓史 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (90585324)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 嚥下 / イメージング / 神経回路 / 呼吸 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢化が進む我が国において、肺炎は死亡率第3位となっている。高齢者の肺炎のうち、7割以上が誤嚥性肺炎によるものである。誤嚥とは飲食物が気道に入ることである。呼吸と嚥下機能は相互に関係しており、呼吸機能の観点から嚥下のメカニズムを解明する事が特に重要である。嚥下障害に関連が深い嚥下のメカニズムについて、これまで基礎的な研究が精力的に行われてきたが、嚥下の仕組みは複雑・精緻であり、いまだに不明な点が多い。呼吸と嚥下の仕組みの解明は喫緊の課題である。本研究では、独自のイメージング技術を用いて(1)順序立てて収縮が起こる筋収縮の時間遅れのメカニズム、(2)咀嚼や発声、呼吸運動と嚥下とのクロストークのメカニズムの解明を行った。本研究で得られる嚥下機構に関する基礎生理学的成果を、嚥下障害の予防、治療や、リハビリに役立てることにより、健康長寿社会の実現に貢献する。本研究では、多数の神経細胞の活動を同時に解析できるイメージング技術と、電気生理学的、免疫組織化学的研究手法を組み合わせて、嚥下および呼吸の神経機構の解明を行った。本年度は、末梢性嚥下を誘発する方法について検討した。また、c-fosなどのimmediate early geneの発現解析を検討した。嚥下中枢と呼吸中枢のクロストークの解明のため、顎付き脳幹標本を用いて横隔神経の活動記録とともにイメージングを行った。さらに、器官培養方法について、より長時間の記録を可能にする培養法を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により業者からの研究材料の供給が停止し、研究に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究材料の納品を急ぐとともに、納品不可能な場合に備えて、研究手法について代替材料での実験を検討する。
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Research Products
(7 results)