2020 Fiscal Year Research-status Report
少女マンガ黎明期における「外国」および「戦争」イメージに関する実証的研究
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20K00263
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
増田 のぞみ 甲南女子大学, 文学部, 教授 (80449553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪俣 紀子 茨城大学, 人文社会科学部, 准教授 (20734487)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 少女マンガ / 外国イメージ / 雑誌研究 / 出版文化 / 少女向けメディア / 少女文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、少女マンガ黎明期に活躍した戦前生まれの女性作家たちが「外国」や「戦争」のイメージをどう描いてきたのかを実証的に明らかにすることを目指している。2020年度は、まず少女マンガの黎明期において女性作家たちがどのような作品を描いてきたのかを明らかにするための資料調査を進めた。2020年11月にはその成果の一部を「少女マンガ黎明期における作家と編集者――「少女マンガを語る会」記録より」(『武庫川女子大学 生活美学研究所紀要』第30号)にまとめている。 また、「外国」を舞台とした作品を発表し続けているという点で少女マンガとの関連が深い宝塚歌劇についても調査を進め、2020年11月に中部人間学会大会にて「宝塚歌劇と翻案――少女マンガ原作作品を考える」と題した報告を行ったほか、2021年2月には「宝塚歌劇と少女マンガ~外国・戦争・愛のイメージ~」と題した生涯学習講座(甲南女子大学)を開催し、研究成果の一部を報告することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス拡散の影響から当初予定していた出張をともなう調査などができない状況ではあったが、研究計画を見直し、できる範囲での資料調査を進めることで、2020年度は上記の通りいくつかの研究成果の報告を行うことができた。本研究課題は、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、引き続き少女マンガ黎明期の作家や作品に関する資料調査を進めていく予定である。とくに、少女マンガ黎明期を代表する女性作家のひとりで、2020年12月にご逝去された花村えい子先生に関する調査を進めたいと考えている。また、「外国」イメージに関連するテーマとして、宝塚歌劇に関する調査も続ける予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス拡散の影響で出張をともなう資料調査が難しく、また、予定していた関係者へのインタビュー調査の実施も難しい状況があり、当初の予定を変更して研究を行う必要が生じたため。
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Research Products
(7 results)