2021 Fiscal Year Research-status Report
Tungusic Elements in Old Japanese: From the Perspective of Contact Linguistics
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20K00647
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
Pauwels Ruben 九州大学, 言語文化研究院, 講師 (20583032)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ツングース語語源 / 日本語語源 / 朝鮮語語源 / 情報収集 / 情報分析 / 電子メールを通じる討論 / 語彙コーパスの拡大 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度(令和2年度)と同様に、世界中の新型コロナウイルスのパンデミックが本研究課題に悪影響を及ぼしたため、本研究課題の進捗状況が遅れている。そもそもの計画において、2021年度(令和3年度)以内に、科学研究助成金を利用して、1回日本国内学術大会において、そして1回海外の国際学術大会において自分の研究成果に関する発表を行い、学術論文を出版する予定であった。しかしながら、新型コロナウイルスのパンデミックの結果、所属大学において遠隔授業(オンライン授業)の実施、又は遠隔授業(オンライン授業)の実施と対面式授業の実施を繰り返すようになり、普段より教育の準備のためもっと時間を要したため、研究課題に利用できる時間が極めて減少し、学術大会発表、学術論文などを執筆する時間がなくなった。その上、新型コロナウイルスのパンデミックの結果、外国人として日本に再入国できなくなるリスクがあったため、国際旅行を断念した。その結果、国際学術大会において自分の研究成果に関する発表を行うことができなくなった。言い換えれば、長引く新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、明確かつ具体的な研究実績が低下した。それにもかかわらず、下記の具体的な研究実績がある。(1) 学術図書の章の原稿を執筆することができたが、その章がまだ出版されていない。(2) 図書、論文などを含む情報を収集した。(3) それらの図書、論文などにおける情報を分析した。(4) 電子メールを通じて他の研究者と討論した。(5) ツングース語・日本語語源(Tunguso-Japanese etymologies)(即ち、ツングース語から古代日本語への借用語)を含む、自分で構築した大規模な語彙コーパス(lexical corpus)を拡大することができた。2021年(令和3年)4月16日には約415頁で、単語数は約195,000語だったが、今現在(2022年(令和4年)4月18日)は約454頁で、単語数は約214,000語になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスのパンデミックの結果、所属大学において遠隔授業(オンライン授業)それとも遠隔授業(オンライン授業)と対面式授業の組み合わせを実施するようになり、その授業の準備が普段の対面式授業のみの準備よりもっと時間がかかったため、研究に利用できる時間が極めて減少した。 なお、新型コロナウイルスのパンデミックの結果、国際旅行を断念したため、国際学術大会において自分の研究成果に関する発表を行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスのパンデミックの状況が許せば、国際学術大会において自分の研究成果に関する発表を行う予定である。 なお、研究成果に関する英語版の学術図書の章及び英語版の学術論文を発表する予定である。
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Causes of Carryover |
最初の理由は、新型コロナウイルスのパンデミックの結果、国際旅行を断念したため、国際学術大会に参加することができなくなったことである。なお、2番目の理由は、オンライン授業の準備やオンライン授業と対面授業の組み合わせの準備などで対面授業のみの準備の時よりもっと忙しかったため、論文、学術大会発表など研究に利用できる時間が激減したことである。そのため、2021年(令和3年)において「旅費」、(ネイティブチェックなど英文学術論文編集に関する)「人件費・謝金」、「その他」の範疇の経費がゼロであった。 2022年(令和4年)において、新型コロナウイルスのパンデミックが許せば、国際学術大会に参加する予定である。
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