2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of the coaching support system that utilized Kansei biomechanics according to the athletic event
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20K03088
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Research Institution | Yuge National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
水崎 一良 弓削商船高等専門学校, 総合教育科, 准教授 (00403600)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | コーチング / 感性 / バイオメカニクス / アクティブ・ラーニング / 体育 |
Outline of Annual Research Achievements |
体育・スポーツのコーチング現場では,科学的知識の習得・活用・探究という学習プロセスを意識したアクティブ・ラーニング型の学習支援が求められている。しかし,学習者・指導者の間では自らの経験による主観的な情報が行き交い,彼らがその暗黙的な身体感覚を客観的に捉え,「主体的・対話的で深い学び」を実現することは難しい。 本研究では,バランスWiiボード・筋電図センサ・ウェブカメラによる骨格自動検出システム・360°カメラを活用し,競技の特性や授業形態に合わせて身体感覚のフィードバック内容を選択可能な「感性バイオメカニクスを生かした競技別コーチング支援システム」の開発とその有効性を明らかにすることを目指している。 今年度は,学習者・指導者による定量的技術評価のための基礎資料を蓄積し,体育・スポーツの現場における合理的な技術を追求するため,バイオメカニクス的観点から詳細な技術分析(足圧分布計測,筋電図計測,3次元運動解析)を行う予定であった。しかし,新型コロナウイルス感染症の感染予防の観点から,予定している技術分析は被検者・検者ともに感染リスクを伴うため,計測を簡略化せざるを得なかった。その結果,基礎資料の蓄積が十分できず,技術獲得過程を明らかにするには至らなかった。バランスWiiボード・筋電図センサ・ウェブカメラによる骨格自動検出・360°映像を用いた「コーチング支援システム」の開発については,その根幹となる技術評価の観点を絞れず,完成に至らなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は,競技の特性や授業形態に合わせて身体感覚のフィードバック内容を選択可能な「コーチング支援システム」の開発を目指し,バイオメカニクス的観点から詳細な技術分析(足圧分布計測,筋電図計測,3次元運動解析)を行う予定であった。 しかし,新型コロナウイルス感染症の感染予防の観点から,計測を簡略化せざるを得ず,十分な基礎資料の蓄積ができなかった。そのため,技術評価の観点を絞れず,バランスWiiボード・筋電図センサ・ウェブカメラによる骨格自動検出・360°映像を用いた「コーチング支援システム」の開発についても,当初の予定よりも遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,競技の特性や授業形態に合わせて身体感覚のフィードバック内容を選択可能な「コーチング支援システム」の開発を目指す。 計測期間は,新型コロナウイルス感染症の感染状況を鑑み,被検者である学習者・指導者の意見を取り入れ決定する。詳細な技術分析(3次元運動解析,足圧分布計測,筋電図計測)は,指導開始前と終了後に2日間で行う(補助事業期間中に6回,のべ12日間)。現役選手を対象とするため,スケジュール調整が難航することが予想される。その場合は,計測の実施場所・期日・回数などを調整し,柔軟に対応する。 技術分析の補助として,専門知識を有する企業技術者1名の協力を得る。足圧分布および筋電図の解析作業については,申請者が弓削商船高等専門学校研究室内で行う。3次元運動解析については,専門知識を有する企業技術者1名の協力を得て,動作分析後に2日間で行う(補助事業期間中に6回,のべ12日間)。これと並行して,企業技術者1名と協力して,バランスWiiボード・筋電図センサ・ウェブカメラによる骨格自動検出・360°映像を用いた「コーチング支援システム」のソフト開発を行う。 得られた研究成果は,国内学会にて発表する。また,学習者・指導者にも研究成果を報告する。
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Causes of Carryover |
今年度は,競技の特性や授業形態に合わせて身体感覚のフィードバック内容を選択可能な「コーチング支援システム」の開発を目指し,バイオメカニクス的観点から詳細な技術分析(足圧分布計測,筋電図計測,3次元運動解析)を行う予定であった。しかし,予定通りの基礎資料の蓄積ができず,このシステムの根幹となる技術評価の観点を絞り切れず,ソフト開発に遅れが出ているため,未使用額が生じた。 体育・スポーツの現場における合理的な技術を追求するため,足圧分布計測,筋電図計測,3次元運動解析(動作解析および床反力解析)による詳細な技術分析に伴う研究費に使用する。また,「コーチング支援システム」のソフト開発に使用する。これについては,企業技術者への開発協力に関わる謝金も含まれる
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