2022 Fiscal Year Annual Research Report
ジンジパインを分子標的としたダウン症候群の退行現象に対する新規治療法の開発
Project/Area Number |
20K10204
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
中川 弘 徳島大学, 病院, 講師 (70192218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 勉 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (90346916)
上田 公子 (山口公子) 徳島大学, 病院, 助教 (40335807)
北村 尚正 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (50614020)
二宮 雅美 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (10291494)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Down症候群 / 退行現象 / 歯周病 / ジンジパイン / DPP4 / DPP7 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1:Porphyromonas gingivalis(Pg)は、DPP4、DPP7などのジペプチジルペプチダーゼを介して、ジペプチドを生産している。したがって、DPP4とDPP7の活性を抑制することができれば、Pgの増殖を抑制できる。そこで、本研究ではDPP4とDPP7の活性を抑制する物質として、PURESIRTMAX、NarirutinおよびSudachitinの植物性フラボノイドに着目し、検討を行った。 【実験1】DPP4の抑制効果:DPP4 Inhibitor Screening Assay Kit(Cayman Chemical社)のプロトコールに則って行った。その結果:DPP4の酵素活性をPURESIRTMAXは55%、Narirutinは68%、Sudachitinは18%に抑制した。 【実験2】DPP7の抑制効果:Fluorogenic DPP7 Assay Kit(Bioscience社)のプロトコールに則って行った。その結果、DPP7の酵素活性をPURESIRTMAXは54%、Narirutinは54%、Sudachitinは15%に抑制した。 研究2 Down症候群患者の唾液中の主要な歯周病原菌のスクリーニングを,PCR-インベーダー法を用いて行い,歯周病原菌の検出状況とDS患者の歯周組織の炎症状態との関連について調査した.スクリーニングを行う菌は,Pg,Aggregatibacter actinomycetemcomitans (Aa),Prevotella intermedia (Pi) ,Treponema denticola (Td),Tannerella forsythesis (Tf),Fusobacterium nucleatum (Fn)とした.その結果、TfとPiの検出量は,高炎症群で有意に高かった.
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Research Products
(1 results)