2021 Fiscal Year Research-status Report
Examination of autonomy in river management based on the maintenance level of local small rivers
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20K20032
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
坂本 貴啓 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任助教 (00815003)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地方小河川 / 人口減少 / 維持管理 / 河川法 / 住民参加 / 合意形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、①中山間地域の河川管理の実態調査、②自治的な管理事例の収集、③住民参加型河川管理・計画における合意形成構造の把握、④成果の公表などを行った。令和2年度の研究成果を踏まえつつ、研究計画を遂行した。 【1】中山間地域の河川管理の実態調査:中山間地域の集落内を流れる小河川の河川維持管理の実態調査を行い、課題を明らかにした。具体的には、白山麓の手取川水系の小河川群を確認し、維持管理実態の点検等を行った。 【2】自治的な管理事例の収集:自治的な管理事例の収集を行った。全国の市民団体にアンケート調査を行い、どの程度、河川管理に寄与するポテンシャルがあるか把握を行った。現在、アンケートのサンプルを分析中であり、市民団体の維持管理ポテンシャルに関する論文を執筆中である。 【3】住民参加型河川管理・計画における合意形成構造の把握:住民がどのように河川管理に参画していくことができるか、合意形成の構造把握(ステークホルダー分析、意見分析、合意形成投資量把握)を行った。コミュニティの発展過程や合意形成プロセスを分析し、河川管理への参画に必要な方法論をまとめた。(河川技術論文集,2021)。 【4】成果の公表・アウトリーチ:学会等の研究集会で、本調査に基づく論文を発表した。また、これまでの研究課程で明らかになったことを社会還元の一環として、住民参加のワークショップを行い、話題提供しつつ、住民参加型河川管理に向けた計画づくりの支援を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大の影響で,現地調査が行えなかったものの,これまでの調査をもとに,分析を行うなど予定を変更しながらできる範囲で進めている.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も新型コロナウィルスの感染防止措置を実施しながら現地調査を行ったか、まだ十分に調査を行えていない。延長申請の可能性も検討しつつ、調査・成果公表(論文執筆)などを進めていきたい。
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Causes of Carryover |
予定していた、調査活動等が新型コロナウィルス感染防止の規制等により十分に行えず、当該年度の予算執行に至ってないものがあるため。
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Research Products
(5 results)