2011 Fiscal Year Annual Research Report
地域性をいかした小・中学生の食生活管理能力向上に向けたプログラムの開発
Project/Area Number |
21659517
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
阪口 しげ子 信州大学, 医学部, 教授 (90126863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本郷 実 信州大学, 医学部, 教授 (40209317)
日高 宏哉 信州大学, 医学部, 准教授 (10362138)
廣田 直子 松本大学, 人間健康学部, 教授 (60218857)
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Keywords | 地域性 / 小・中学生 / 食生活管理能力 / 教育プログラム / 小児生活習慣病予防 |
Research Abstract |
科研費補助金交付3年目は、地域性をいかした小・中学生の食生活管理能力向上を目指して中学校、地域在住管理栄養士と連携して以下のようなプログラムで食教育・指導を実施した。 1.生活習慣病関連の検査項目で異常値を認めた子ども・家族への支援の継続:長野県内の中学校で従来から実施している「出前クリニック」のほか、第25回松本市健康フェスティバル(平成23年10月、計22家族58名)、信州大学医学部附属病院近未来医療推進センターに新たに開設した、国内初の青少年とその家族の「生活習慣病予防外来」(平成23年8月、平成24年3月、計15家族40名)で、主に学校健診で生活習慣病関連検査項目に異常値を認めた子どもとその家族に対して、食育SATシステムなどを用いて栄養価、塩分・糖分濃度などから健康な食品選択能力を獲得する支援を行い、高い評価を得た。 2.健常な児童生徒への食生活管理能力を高める教育支援:平成23年10月-11月、安曇野市健康福祉部と連携して、長野県栄養土会の協力により、「親子の食育講座」を3回実施した。ここでは、生活習慣病と食生活の関係についての講義の後、子どもの嫌いな食品、地域性を考慮した食材を用いて、家庭で楽しく調理が出来る健康メニューを紹介し、調理実習を行った。結果は概ね好評であった。また、平成23年10月、保護者を含めた中学校の「出前授業」で「中学生の健康と食事について」、特に、生活習慣病予防に向けた食事教育支援活動の重要性について講義を行った。中学生からはその後、家族で食習慣についての話し合いの機会をもつことが生活習慣病予防を考える良い機会になる、話の内容がわかりやすかった、などの感想が寄せられた。 3.小児版食生活管理ノートの作成:ポピュレーションアプローチ、即ち、健常な中学校生徒に対して活用するものについて検討することを優先し、作成作業を進めた。内容構成は、これまでの研究で明らかになった生活習慣に関するチェックシート、体重の推移を記録するグラフ、食べた食事については家庭科の授業等で学習する内容を踏まえ料理区分(果物と乳製品は食品群)でチェックできるシートを作成し、ハンディタイプのノートの試作を行った。
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Research Products
(14 results)