ホスト・ナノ粒子―ゲストPETプローブシステム:イメージングの高感度化と創薬応用

2009 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 21790125
• Research Institution: The Institute of Physical and Chemical Research
• Principal Investigator: 張 周恩 独立行政法人理化学研究所, 分子イメージング創薬化学研究チーム, 研究員 (00416207)
• Keywords: PETイメージング / ドラッグデリバリー / がん / 医薬品化学

Research Abstract

現在の分子イメージング技術は感度と画像の信憑性がまだ不十分であるため、小さく、未塾な早期がんの診断を十分に検知するまでには至っていない。本研究では、PETイメージングの感度と信憑性を高めるために、腫瘍の分子ターゲットを増幅する新たな戦略を提案し、腫瘍を標的する多機能性ホスト・ナノ粒子-ゲストPETトレーサー・システムを構築する。
今年度の研究結果には、(1)シクロキストリン-カボラン、シクロキストリン-カンプトセシンなど数種類のホスト-ゲスト・ペアを探し出した。(2)PAMAMデンドリマーの表面に、ホスト分子シクロキストリンを修飾し、ホスト・ナノ粒子のコアを構築した。(3)ゲスト分子構造に標識ユニットを導入し、ゲストPETトレーサーを設計した。モデル化合物質を用いて標識ユニットの高速メチル化反応方法を確立できた、さらにゲストPETトレーサーのプレカーサーも合成できた。今後、合成したゲストPETトレーサーのプレカーサーを用いて、ゲストPETトレーサーを合成し、ホスト・ナノ粒子と組み合わせってホスト・ナノ粒子-ゲストPETトレーサー・システムを創り、腫瘍PETイメージングと治療へ応用する。