2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21790288
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
チャクラボルティ アニルバン 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 研究員 (40525565)
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Keywords | リボソームタンパク質 / アポトーシス / がん / ゼブラフィッシュ / 翻訳異常 / p53 |
Research Abstract |
リボソームの生合成異常による核小体ストレスが、p53経路を介して細胞の活動に影響を与えることが示唆されている。ゼブラフィッシュを用いて、リボソームを構成する79種類のタンパク質(RP)とp53との関連を個体レベルで明らかにするために、これら遺伝子の発現をコントロールできるモデルの作製に取り組んだ。 1)p53経路に関わるRP遺伝子の同定:がん抑制遺伝子としての機能や疾患との関連が示唆される15種類のRP遺伝子を解析対象としてえらんだ。p53ホモ欠損固体から得られた受精卵に、それぞれのRP遺伝子に対するモルフォリノアンチセンスオリゴと合成p53mRNAを同時に注入した。24時間後にUV照射し、さらに6時間後にパラフォルムアルデヒドで固定した。これらは、p53欠損胚をコントロールとして、アポトーシスや細胞周期に関する解析に用いる予定である。 2)臓器特異的にmiRNAを発現する個体の作製:昨年はTo12システムを利用して、肝臓特異的にGFPに対するmiRNAを発現する個体を作製した。本年度は、さらに小腸および心臓特異的にmiRNAを発現するベクターを構築して受精卵に注入し、ゲノムへの組み込みに成功した。次に、臓器特異的にRP遺伝子の発現を抑制するために、RPS8遺伝子およびRPS29遺伝子に対するmiRNAと、肝臓、小腸、心臓特異的プロモーターそれぞれを組み合わせたベクターを構築した。これを用いて、To12システムにより組み換え体を作出する予定である。
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Research Products
(4 results)