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2009 Fiscal Year Annual Research Report

生体内完全吸収型人工気管に関する実験的研究

Research Project

Project/Area Number 21791327
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

張 性沫  Kagawa University, 医学部附属病院, 助教 (00419508)

Keywords気管軟骨 / b-FGF / BMP-2 / 組織再生
Research Abstract

研究の目的:頸部気管軟骨切除モデル犬の軟骨欠損部に細胞増殖因子徐放ゼラチンスポンジを移植することでより良好な気管軟骨再生を誘導することを目的としている。これまでの研究によりb-FGFあるいはBMP-2の単独徐放と比較しこれら細胞増殖因子の共徐放によってより良好な軟骨再生が可能であることが判明した。これらの二重移植による研究結果をもって、b-FGFとBMP-2の二重移植における軟骨再生に対する至適濃度比率を決定する。
成長因子徐放ゼラチン板の作成:97%ゼラチン水溶液をグルタルアルデヒドで架橋後、凍結乾燥した。サイズは10×50×2mmで使用直前にBMP-2ないしbFGFを含浸させた。BMPは塩基性ゼラチン、FGFは酸性ゼラチンを基材として使用した。
気管軟骨再生実験:10本のイヌ頸部気管軟骨輪腹側中央部を1cm部分切除し、気管軟骨欠損部に成長因子徐放ゼラチンスポンジを移植した。b-FGFおよびBMP-2をそれぞれ100μgおよび1000μg含浸させたゼラチンスポンジを作成し、これらの2重移植を各1頭ずつ作成した(計4頭作成)。気管軟骨再生の臨床応用へは早期の完成を要すると考え、当初の予定を変更し全例1ヶ月の時点で犠牲死させ組織学的に検討し、BMP-2とbFGFの軟骨再生に対する至適濃度比率を検討した。
研究結果:b-FGFおよびBMP-2をそれぞれ100μgから1000μgへ増量することによる軟骨再生の優位性は得られなかった。またb-FGF1000μgの標本では軟骨周囲の線維化と炎症が強く認められた。
以上より軟骨再生のための至適用量としてはb-FGFおよびBMP-2それぞれ100μgと結論した。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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