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2009 Fiscal Year Annual Research Report

Scleraxisを用いた悪性軟部腫瘍に対する新規治療戦略

Research Project

Project/Area Number 21791407
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

坂部 智哉  Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学部, 博士研究員 (20405301)

KeywordsScleraxis遺伝子 / 悪性軟部腫瘍 / 分子標的療法 / 分化誘導療法 / cancer stem cells
Research Abstract

悪性軟部腫瘍の治療成績は未だ不良である.これは,すべての悪性軟部腫瘍に対して効果を有する抗癌剤が存在しないことや,cancer stem cellsを始めとした未分化肉腫細胞の治療抵抗性が原因であると考える.よって,この治療抵抗性を克服しなければ,悪性軟部腫瘍患者の生命予後をさらに改善することは困難である.本研究の目的は,未分化肉腫細胞に焦点をあて,その細胞生物学的特性を利用した新規治療戦略を確立することである.本研究では,中胚葉の発生・形成に関与し,間葉系幹細胞の分化段階に影響を及ぼすScleraxisを分子標的に設定し,Scleraxisの発現誘導によって,未分化肉腫細胞を高分化肉腫細胞へと分化誘導させる独創性の高い手法の開発を目指している.
本年度はまず,データベースから得たマウスScleraxisのプロモーター配列をもとに,PCR法を用いて種々の長さを有するScleraxisプロモーター領域をクローニングした.これらの遺伝子断片を組み込んだルシフェラーゼ発現ベクターを構築しだ後に,Scleraxisプロモーター活性をルシフェラーゼアッセイで解析し,Scleraxis転写調節機構を解明している.また,Scleraxisの発現を誘導する低分子化合物については,リアルタイムPCR法を用いたスクリーニング系を構築中であり,特にTGF-beta経路に作用する化合物に着目した解析をおこなっている.さらに,研究協力者から供与されたScleraxisトランスジェニックマウス由来細胞株および,Cre-loxPシステムを用いて作製したScleraxisノックアウトマウス由来細胞株を用いた発現誘導系および分化誘導系の構築も検討中である.

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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