2010 Fiscal Year Annual Research Report
エタノール摂取呼気による頭頸部発がんスクリーニング検査法の開発に関する研究
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21791601
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Research Institution | Sasaki Institute |
Principal Investigator |
林 智誠 (財)佐々木研究所, 附属杏雲堂病院・頭頸甲外科, 研究員 (20510366)
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Keywords | 咽頭科学 / 発がん |
Research Abstract |
前年度に引き続き、予備試験を継続した。 特定の被験者一人に対し、数回にわたり予備試験を継続した。 前年度にて暫定的に決められたエタノール至適量(100μl)をもって13C-EtOH負荷したのちに呼気を採取し、前処理後にPOConeにて測定した。 そうしたところ、研究室、検査室、病棟、医局(事務室)での環境により結果にばらつきが存在した。 そのほかに、その日の体調、食事内容によっても結果にばらつきが存在した。 また、口腔内にアセトアルデヒドを産生する常在菌が存在することが分かった。 そのため、もう少し詳細な設定をする必要があることが分かった。 結果がばらつくことの原因としては、その採取した環境の雰囲気、その場で使っている有機溶剤を含めた使用されている薬品類の影響や、13C-EtOHを希釈するために使用している水分(水道水)の違いの影響もあるかと思われる。 また、口腔内の常在菌の影響をなくすために歯ブラシを用いた口腔ケアを施行することとし、食事内容・体調についても詳しく検討することが必要である。 また、歯ブラシを使用した口腔ケアに関しては、歯磨きペーストを使用すべきか否か等も含め、検討する必要があると思われた。 また、食事内容、その他体調による影響を加味する必要と、それを補正する必要と、試験前の飲食に制限を加える必要があると考えられた。 水分については、市販のミネラルウォーターを使用することとし、水質の違いによるばらつきを抑える必要があると思われた。 本年度は結果が不安定に出る可能性があることが分かり、次年度以降、その不安定さを取り除くべく研究を継続する必要があると考えられた。
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