2010 Fiscal Year Annual Research Report
GJB2遺伝子優性阻害変異マウスの生後発育段階における外有毛細胞の細胞機能評価
Project/Area Number |
21791648
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
成井 裕弥 順天堂大学, 医学部, 助教 (60453578)
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Keywords | gib2遺伝子 / 優性阻害効果 / マウス変異体 / 歪成分耳音響放射 / 外有毛細胞 |
Research Abstract |
マウスの聴覚の生後の成熟段階でのgap結合に障害に基づくコルチ器支持細胞の変性とそれに付随する二次的な外有毛細胞の変性の詳細な検討は未だなされていない。本研究では、この遺伝性難聴マウスモデルの発育過程での外有毛細胞の細胞機能を評価することを目的とした。ヒトで証明された優性的阻害効果を持つミスセンス変異R75WをCAGプロモーターに組み込み、各組織で変異connexin26を発現させるようにした。同マウスはPCR法による変異遺伝子同定に加え、導入遺伝子で同時発現する緑色蛍光遺伝子GFPの発現を口腔や鼻腔内へGFP傾向観察用LEDライト照射により検出、又は採取した尾部を蛍光顕微鏡で観察することによりトランスジェニックマウスを同定する新たな選抜法が作られた(研究協力:神谷和作)。聴覚機能解析については、ABRおよび別途我々のグループで開発したマウスの歪成分耳音響放射(DPOAE)専用測定機器を用いて確認した。これまでの実験施設では建築物由来の電気的ノイズの影響が大きく、正確なABRおよびDPOAEが測定できなかったため、新たに他の研究棟の実験動物施設内に電気シールドを搭載した防音室を建設した。現在機材の再構築を行いトランスジェニックマウスによる解析を進めておりABRでのノイズは大きく減少した。現在DPOAE設備を再構築し幼若マウスでの正確な解析を可能にする測定環境の調整を行っている。
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