• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

薬剤のインスリン様成長因子ーI増加作用による脳高次機能障害治療戦略

Research Project

Project/Area Number 21791771
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

成松 紀子  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (50381794)

Keywordsインスリン様成長因子-I / ドネペジル
Research Abstract

これまでに、ドネペジルが知覚神経刺激を介して、インスリン様成長因子-1産生を促進し、神経細胞の再生を促進することを確認した。今回、ドネペジルおよびタクリンを4週間投与したマウスについて、麻酔下に脳を摘出し、インスリン様成長因子-I抗体を用いて免疫染色を行ったところ、ドネペジルを投与したマウスの海馬におけるインスリン様成長因子-Iの発現が増加していた。対照群、タクリンを投与したマウスについては、インスリン様成長因子-Iの発現増加は認めなかった。
また、ドネペジルによる認知機能向上効果が、インスリン様成長因子-Iそのものの投与によっても発現するか否か検討を行った。インスリン様成長因子-Iを500μg/kg皮下注したマウスにおいて、Morrisの水迷路試験をおこなったところ、ドネペジルを投与したマウスと同様、認知機能の有意な向上が認められた。CGRPノックアウトマウスおよび除神経マウスについては、ドネペジル4週間投与による認知機能向上効果は認めなかったが、インスリン様成長因子-I500μg/kg皮下注を行ったところ、認知機能の向上が認められた。
これらの結果より、ドネペジルによるインスリン様成長因子-I産生促進効果によって、海馬の血管、神経細胞の再生が促進され、マウスの認知機能向上につながったことが示された。その効果は、インスリン様成長因子-Iそのものを皮下注した場合と同様の効果であることが示された。

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi