2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791983
|
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
小田 充匡 山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (90516915)
|
Keywords | 歯学 / 再生医学 |
Research Abstract |
H21年度はウサギを用いて、実験手法を確立することと、実験にもちいる器材を選定することを行った。その結果を用いて、H22年度より、まずBMP-2遺伝子とアテロコラーゲンを用い、ウサギにて骨膜伸展骨形成の実験を行った。しかしながら、さまざまの濃度のBMP-2遺伝子を用いて実験を行ったが、予想していたような骨形成を認めることができなかった。アテロコラーゲンではなくより骨の成分に近い材料のほうが効果があると考え、臨床で用いられている骨補填剤(ハイドロキシアパタイトやβ-TCP)とBMP-2遺伝子とを組み合わせて、ウサギで骨膜伸展骨形成を行ったが、アテロコラーゲンと同様に予想していたような骨形成を認めることができなかった。そのため、チタンメッシュによる骨膜伸展において、BMP-2遺伝子では骨形成を誘導するのが難しいのではないかと考え、遺伝子ではなくBMP-2の蛋白をアテロコラーゲンに含有することにより、骨膜伸展を行うこととした。その結果、ある程度の実験結果を得ることができたが、骨形成が最適にできる濃度を検討し、再度BMP-2遺伝子で実験を行うことが可能かどうかを検討している段階で、実験期間が終了となってしまったため、今回は思ったような研究結果が得られないままに実験を終了することとなってしまった。今後、本実験を継続し、BMP-2遺伝子、もしくわBMP-2蛋白での骨形成の結果が得られた段階で学会発表や、論文の掲載を考えている。
|