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2010 Fiscal Year Annual Research Report

矯正力負荷により制御される破骨細胞ニッチの解析

Research Project

Project/Area Number 21792104
Research InstitutionMatsumoto Dental University

Principal Investigator

荒井 敦  松本歯科大学, 歯学部, 助教 (00532772)

Keywords破骨細胞 / 破骨細胞前駆細胞 / RANK / RANKL / c-Fos / H-CSF / マクロファージ / メカニカルストレス
Research Abstract

生体内において,破骨細胞前駆細胞はRANK陽性細胞として骨表面に存在することがあきらかになった。破骨細胞前駆細胞の分化機構を明らかにすることで代謝性骨疾患ならびに,歯科矯正分野における骨改造現象への関連を明らかにすることを目指した.平成21年度では、RANK陽性細胞の挙動を解析した。RANK陽性細胞は、RANKL欠損マウスの骨表面にのみ存在し、c-Fos欠損マウスでは全く認められなかった(第27回日本骨代謝学会学術集会)。このため骨表面における破骨細胞前駆細胞のRANKの発現上昇には、RANKLは必要なく、c-Fosが必要であることが示唆された。平成22年度では破骨細胞前駆細胞におけるc-Fosを介したRANKの発現上昇機構について検討した。M-CSF受容体(c-Fms)陽性細胞は、RANKL欠損マウスおよびc-Fos欠損マウスの骨組織の両方に認められ、野生型マウス由来M・に対するM-CSF刺激は、c-FosとRANKの発現を上昇させた。一方、c-Fos欠損マウス由来M・ではM-CSF刺激によるRANKの発現上昇は認められなかった。c-Fos欠損マウス由来M・へのc-Fosの過剰発現は、RANKの発現を上昇させたが、c-Fos欠損マウス由来M・へのRANKの過剰発現は、RANKL誘導性の破骨細胞分化をレスキューできなかった。これまでc-Fosは、RANKL/RANKシグナルの下流でのみ破骨細胞分化に寄与すると考えられてきたが,今回の結果より、破骨細胞前駆細胞においてc-Fosは、M-CSF/c-Fmsシグナルの下流でRANKの発現上昇にも必要であることが明らかになった。(第29回日本骨代謝学会学術集会発表予定)骨表面における骨芽細胞由来のM-CSFは、破骨細胞前駆細胞のRANKの発現を上昇させることにより、効率的に破骨細胞分化を誘導することが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Identification of cell cycle-arrested quiescent osteoclast precursors in vivo.2010

    • Author(s)
      Naoyuki Takahashi
    • Journal Title

      Adv Exp Med Biol

      Volume: 658 Pages: 21-30

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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