2010 Fiscal Year Annual Research Report
かな文字の特殊表記の習得機序の解明と習得支援法の開発
Project/Area Number |
21830096
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Research Institution | Koriyama Women's University |
Principal Investigator |
垣花 真一郎 郡山女子大学, 家政学部・人間生活学科, 講師 (00550724)
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Keywords | 読み習得 / かな文字 / 拗音表記 / 濁音文字 / 幼児 |
Research Abstract |
かな文字の濁点は無声音の有声化という規則を表示している(e.g.,か(/ka/)→が(/ga/))。また,拗音表記においては,い段文字の音韻を/Ci/,や行文字の音韻を/yV/とするならば"/Ci/+/yV/→/CyV/"となる「混成規則」がある。これらの符号,表記によって表示される音節は日本語の半数を占め,かな文宇の習得においてこれらの規則の習得は,極めて重要だといえる。本研究では,これらの規則習得のメカニズムの解明,およびその応用を目的とする。 22年度は、本学附属の幼稚園で文字習得に関する介入教育を行った。これは,実験を行った幼稚園で希望者を対象に隔週1度行われている歌・リズム体操のセッションにおいて,濁音・拗音の音に関する自覚を促す言葉あそびを取り入れるというものである。具体的には、濁音においては清音から濁音への変化を「太鼓がトントン、ドンドン」のような擬音語を用いた歌、拗音においては「ニヤニヤニヤニヤ、ニャー」のように混成による音の変化をテーマにした歌詞を用いた歌を歌わせるというものである。 まず,セッションの開始前に,濁音文字・拗音表記の読み書き能力検査を行った。このセッションを半年程度続けた後に,22年度12月頃に,濁音,拗音の読み書き検査を実施した。セッションを行わなかった群(統制群)との比較により,介入の効果を検証したが、濁音文字、拗音表記両方に関して介入の効果が検出されなかった。今後、規模を拡大しても効果が見られないがを検証する必要がある。
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Research Products
(1 results)